※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
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❬フーフー……ゴクッ。❭
「いかがでしょう?」
……カチャ
❬まさか、茶葉をここまで持ってきているとはな。❭
「この茶葉は大野さんもよくお飲みになって下さいますからね。」
❬フッ、流石だな。❭
「ありがとうございます。」
……なんか、変な感じだな。
こうして4人でゆっくりお茶を飲んでるなんて…
❬俺と一緒にいる所為て居心地を悪くしてすまないな。
もう少ししたら出ていくから待ってくれ。❭
『っ!』
今、俺の気持ちを読んだ…?
…そんな、大野さんみたいな事___
【…フフ。大嶺君は緊張してるだけでしょう。】
「そうですね。
姫乃さんは殿井さんと違って普段から圧強めですものね。」
❬…おい綾野。それはどういう意味だよ。❭
「そうですよね?大野さん?」
❬……おい…なんでそこで大野さんにフるんだよ。❭
…ん?
これは……困ってるのか…?
【フフ。姫乃さんは社長だからそういう事も必要なんじゃないかな。】
「確かにそうですね。
たまに大野さんのような例外がいらっしゃるだけで、それが普通ですものね。姫乃さんは。」
❬…綾野お前……ハァ。まあ、いいさ。ジー。❭
…いいんだな。
というか、もう大野さんも綾野さんもいつも通りだな。
それにお姫様も普通………いや、お姫様の普通とかしらないけど、暁翔から聞く”お姫様“とはなんか違うんだよな。
聞いた話しだともっとこう……
❬ジー……❭
…さっきから何を見上げて……
「ふふ、そういう事ですか姫乃さん。」
『…?』
❬ああ。このツリーハウスでしか見られないって聞いていたからな。……やっぱり素晴らしいな。❭
「ですよね。私も沢山写真を撮らせて頂きました。」
スッ
❬俺も撮らせて貰おう。❭
カシャカシャカシャカシャ
……凄い連写だな。
そうか。
姫乃さんはここにこれを見に来たのか。
なら、分かるな。
壁紙だって言ってたけどまるで本当の木を見上げているみたいだもんな、これ。
…チラッ。
あの時櫻井さんは大野さんの名前を呼んでたけど、まさかこれって……
❬さて、堪能させて貰ったし俺はこれで失礼するよ。
ありがとう大野さん。❭
【フフ。いいえ。】
クルッ
❬大嶺君。❭
『っ、は、はい。』
❬今日は本当にすまなかったな。
翔夜は後でまたしばいとくから。❭
『え?あ、いえ…本当にもう大丈夫ですから…』
❬いや、俺がまだヤりたりねぇだけだから。❭
あ、そう……
❬ただ出来るならあいつの事を__ ❭
【それも含めての”大丈夫“ですよ姫乃さん。
大嶺君はちゃんと分かってくれる優しい子ですから。】
❬…ハァ、だよな。
そんな子供にあいつは……ハァァァ。❭
「どうぞ、帰ったらいくらでもしばいてあげて下さい。」
【…綾ちゃん。】
❬ブッ、ハハハ。そうだな。そうするか。❭
しばくのは決定なんだな……
❬それじゃあ大野さん。❭
【ウサギ君には俺から謝っておきますから。】
❬助かります。
でも、連絡はもっと後ででいいですから。❭
【…フフ、分かってます。】
「姫乃さん。それではまた。」
❬大野さんをよろしく頼むぞ、綾野。❭
「勿論、心得てます。」
❬だったな。
それから、大嶺君。❭
『…はい。』
❬今を楽しめ。❭
『!』
❬したくない事はしなくていい。
誰かの為に行動しようなんて考えなくてもいい。
ただ自分の事だけを考えていていいんだ。
君が心から笑っていられるように。❭
『っ…』
❬気づいたらあっという間に歳を取る。
だから、今を楽しめ。❭
今を…楽しむ……
サッ
❬じゃあ俺はこれで。❭
「あ、迎えは__ 」
【大丈夫。今、着いたみたいだから。】
❬フッ、そういう事だ。❭
「そうでしたか。ではお気をつけて。」
❬ああ。❭
カチャ __パタン
颯爽とドアから出ていったお姫様……
”今を楽しめ“ ……か。
俺は……
こんな状態の俺は……言われた通りにできるんだろうか…?