※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~



































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学校に通い始めて1ヶ月。


テストが終わる頃からクラス内ではいくつものグループができ始めていた。







勿論俺はそんなのに興味なかったから、話しかけられても積極的に会話をしたりはしなかった。


そうすればその内誰も俺に話しかけてくる事がないのを知っていたから。








そして俺は見事1人になれた………はずなのに…














《やあ、大嶺君。
次は移動教室だよ。教科書はある?》



パサッ
『……』



《あ、あるね。じゃあ行こうか?》



『……俺は1人で__ 』



《同じ教室に向かうんだから一緒に行ってもかまわないよね?》



『……』



《ハハ、じゃあ行こう。》















爽やかに笑うなよ、イラつくから…。






あの日から俺の周りによく現れるようになったこいつ。


朝はわざわざ目の前に立って挨拶してくるし、休憩時間には何度も話しかけてくるし、昼飯を一緒に食べようと誘ってくるし、帰る時は“送って行こうか”なんて言ってくる。








マジやめて欲しい。





俺にかまうなと言ってるのにこいつは笑って話を流す。


何度も何度も…











だから俺は櫻谷から逃げる。


俺は休憩だってゆっくりしたいし、昼飯だって1人でゆっくり綾野さんが作ってくれた弁当を食べていたいし、バス停までも会話なんてなく静かに向かいたいからだ。










それにあいつは自分の影響というものを分かっていない。






クラスであいつは人気者の1人だ。



勉強もできて、人当たりがいいし、爽やかな笑顔をふり撒いてる。

だから話をしたい奴は多いし、昼飯を一緒に食おうと誘う奴も多い。





それなのに毎回そいつ等に“ごめんね”と言って俺の所に来るもんだから…………













ザッ
「あれ~?今日はぼっちでご飯ですか~?」

「とうとう見放されたんでしょ?」

「やっと櫻谷君も彼に構うのは無駄な時間だったって分かったんじゃない?」




「「それだ!アハハハ!」」












こういうのが現れるんだ…



こいつ等は櫻谷が俺に話しかける度に睨むように俺を見てた奴等だ。









俺が櫻谷が話しかけてくる前に教室を出て、こうして中庭のベンチで弁当を食べようとしているのにわざわざ探しに来るとか…






……暇な奴等だな。





まあ、どうでもいいか。


かまってたら昼の時間がなくなるし俺はこの弁当を___











バシッ! __グシャ…

『っ!』




「あ、ごめ~ん。手がぶつかっちゃった~」

「弁当が逆さま!大変だ~!アハハハ!」

「うわー汚い!ハハハ!」













……何してくれてんだこいつ等?