※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~



































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大野さんの家ではカレンダーに書かれているイベントや、昔ながらの行事なんかもとても大切にしている。


例えば冬至にかぼちゃとかを食べたり柚子風呂に入ったり餅つきをしたり七草粥を作ったり…あと豆まきもしたし恵方巻きを食べたりもした。







ただ、その中心にいるのはマソラだった。



小さい子でも分かるようになぜするのかを説明したり、積極的に餅つきを手伝わせてあげたり…






それは見ているこっちも楽しませてくれるものだった。

あと、勉強にもなった。









だけど、ここ2ヶ月はなんだか申し訳なるくらい俺の事で盛大に祝われてる。


最初は受験が終わった時、次は卒業式の後それから合格発表の日と、昨日は入学式祝いだった。









“当然の事だよ” そう綾野さんは俺に言う。


それに誰も反対しない。






1人くらいは“そこまでしなくても”と言ってくれる人がいるかと思ったけど、綾野さんの周りにはそういう人がいないらしい。







俺を中心にされるのはほんと……恥ずかしくなるから慣れないんだけどな。
















俺は高校にはバスを使って通っている。


本当は料金がかからない自転車で通おうと思ったけど、多数決で反対が3人もいて却下されてしまったんだ。













だから、朝は綾野さんが作ってくれた弁当を持ってバス停まで向かう。


けど、意外とそれが楽しみで仕方ないと思ってしまうのは、小さな見送り人が付添人と一緒に来てくれるからだ。







保護者同伴なんて小学生かよ…って周りには思われてるかもしれないだろうけど、それで俺はこうして学校に行こうと思えるんだからありがたい。















入学式の次の日の今日は、クラスで出欠確認が終わった後、校舎内を見て回る事になった。


出発前に全員に地図みたいな物が配られたのは確実に迷うからだろうな…。










俺は最後尾でできるだけ目立たないように人の後をついて行っていた。



そして中庭を通った時に何か影ができたと思ってつい立ち止まり空を見上げて探してしまった。





でも、鳥は見つけられなかった。


そして、前を歩いていた同級生も見失ってしまった……










しまった……







カサッ

この後何処に向かうとかも聞いていなかったんだよな…





うーん…

この場所から次に行くとするなら__











スッ
《こっちだよ。》












っ!ビックリした!!



いったい誰………あれ、こいつって確か昨日の……













《さあ行こう、大嶺 智夜君。》













…なんで俺の名前知ってんだよ?