※これは妄想腐小説です BL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
═══⊹⊱✧✦✧✦ oblivion ✦✧✦✧⊰⊹═══
俺が“帰ってくるとは聞いていない”って事は、こいつは俺がいるかどうかを母さんに聞いたって事だよな?
そして家に居ないと分かっていたから今日は来たけど、俺が帰ってきたから“また今度にする”と言った。
……チッ。
ああ、そうかよ。
サッ
《帰ってきて悪かったな。
邪魔者はいなくなるから好きにしろよ。》
〔えっ!?ち、違うよ!俺は、邪魔者とかそんな風に思ってないから!〕
《こっちはそうとしか聞こえないんだけどな!?》
〔誤解だから!
それに俺の方は今まで1度も翔兄を邪魔とか思った事はないから!〕
《っ!》
…確かに、潤平は今まで俺に何かを言ってきた事はなかった。
寧ろ俺が怒鳴ったから潤平は俺と距離を取るようになったし、話しかけてくる事もなくなったというのに、怒りのようなものを向けられた事は1度もなかった…
〔それに今日は…大学の学費の事とか他にも母さんに聞きたい事があって来たんだ。
真面目な話しというか、真剣な話を1対1でしたかったから…そう、言っただけなんだ…
だから、決して翔兄を__ 〕
《分かった。もう分かったからいい。》
〔!〕
《…なんか悪かったな。
そういう事だとは思わなくてお前に突っかかっちまって。》
〔…あ、いや俺こそ誤解させるような事を言ったから……〕
《いや、お前は悪くないよ。
今のは俺が悪い。》
〔っ、翔兄…〕
《…俺、出かけてくるわ。》
〔え…?〕
《だから気にせずにゆっくり話してろよ。じゃ。》
〔いや、いいよ俺が今日は帰るから!〕
《…は?大事な話しがあるから来たんだろ?》
〔そうなんだけど……あ!そう!
用事があったのを忘れてたんだよね!〕
……いや、それ今とってつけたよな?
サッ!
〔という事で今日は帰るから!翔兄また!〕
……行動早いな。
__ピタッ
……お?止まった。
〔…翔兄。〕
《あ?》
〔…俺、昔から間違った事とか、曲がった事とか嫌いなんだ。〕
《…は?》
〔だから……
今度俺がしようとしている事を止めないでくれると嬉しい。〕
《…なにを言ってるんだ?》
〔あと、もし翔兄が記憶の事で困っていたり、何とかしたいとか思っているならいい医師がいるんだ。
大学のOBで今個人医院を開院している方なんだけど、1度話してみて凄く尊敬できる方だと感じたんだ。
まだ俺も大学を辞めていないから今ならたぶん紹介できると思う。
だから、その気があるなら言ってよ。〕
《……は?》
今……
〔それじゃ。タタッ!〕
《あ!お、おい……》
……って、だから行動が早いって。
走って行く必要がどこにあるんだよ。
…ただそれよりも、今の潤平の言葉で本人に色々聞きたい事ができた。
その潤平が尊敬するとまで言った医師の事もそうだけど、それよりも先ず……
あいつ今、“大学を辞める”とかとんでもない事を言わなかったか?