※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~



























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櫻木 翔琉におんぶされて風をきる……








『ひゃっほぉ~い♪』









これ、楽しぃ~♪


いつもより目線が高いし、手を伸ばせばあの木の枝にだって届きそうに__










グラッ
《あ、おい智早!ハァハァ…それは流石に危ない!》



『櫻木 翔琉が頑張ってくれたら大丈夫ぅ~。
そこの木の下で背伸びしてぇ~?』



《ハァハァ……更に足の筋肉を酷使しろと?》



『うん、お願ぁ~い♪』



《くっ……今、智早の顔が見れないのが悔しい…》



『僕、今すんごく笑ってるよぉ~♪』



《…くそ……なんでおんぶだったんだ。前から抱きかかえていれば俺だって___ 》



グイ グイッ!
『櫻木 翔琉はやくぅ~』



《…くっ。……グッ!これでどうだ。》



『……』



《…智早?》



『……櫻木 翔琉、届かない。
もうちょっと身長どうにかならないの?』



《今更か!?》










結局、櫻木 翔琉の身長が足りなくて木の枝には届かず断念。


あとちょっとだったのにねぇ~?











そしておんぶ姿のままで僕達を探しているたっちゃんの所に戻ってしまったから、凄く驚かれて怪我してないかと心配までされちゃった。


んふふ。大丈夫、怪我はしてないよぉ~












工房に戻ると、半乾燥させた物の仕上げの作業をする事に。



高台を作ったり、なめし革で縁を滑らかにしたり、歪みやひび割れがないかを確認したり…






……うん、本当に陶芸にハマりそうだよ僕。



もぉ、悟りを開いたかのように無心になったし気持ちもすご~く落ちついちゃったもんね。






そして出来上がった物をまた町田先生が褒めてくれて……









『えへへっ♪』








って、嬉しくなってたら……










ギロッ
《智早。》



『ぅ……はぁ~い。』









…もぉ~。

手が汚れてるから目をペチンって出来ないからって、何も睨まなくてもいいじゃんねぇ~?







不器用な君は相変わらず町田先生が付きっきりなくせにさぁ~?


だからたっちゃんが気を使って僕にいっぱい僕に話しかけてくれてたの知らないでしょぉ~?





ふぅ~んだ!











結局、また櫻木 翔琉待ちになった仕上げ作業。



町田先生との距離感がちょっとあれだけど…ま、君の真剣で格好いい顔を見つめられたからいいけどねぇ~。










完全に乾燥させるには1、2週間で、本焼きなども合わせるともっとだから、これから先の作業は町田先生がしてくれるらしくて、出来上がればたっちゃんの所に連絡がくるみたい。


僕としてはできれば全工程見たかったんだけど、僕も仕事はあるしそんな事言ってられないよねぇ……残~念。













車に乗り込んだ僕達を笑顔で見送ってくれる町田先生。


…うん、やっぱり目の保養だよねぇ~♪









ペシッ!
『はぅぅ!』



《智早。俺が隣にいるのに他の男にうっとりした顔をするんじゃない。》



『ぅぅ…』









もぉ!

手が汚れてないからって、またぁ!





なんか僕だけひどくなぁい?










結局、ちゃんと町田先生に手を振れているか分からなかったけど、一応外に向かって手は振ったよね。


あと“また来まぁす!”と、車の中から外に叫んでみたよね。






町田先生がどっち側にいるかも分からなかったけどね…
















やっと櫻木 翔琉の手が僕の目から離れたのは、身体にガタガタ道の振動が伝わってきてからだった。



…君、大分長くない?




そう思っていたら…











《無理に笑わなくていい。》



『!』



《俺の前で無理にテンションをあげる必要もないからな。》













…って。







でも、凄いね。

君、気づいてたんだ…




ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ嫌な事を早く忘れる為に声を大きくしてみただけなんだけどなぁ…








それにあの櫻木 翔琉におんぶしてもらってた時は本当に楽しかったし……って、あ、そうか。

おんぶしてたから、僕が本当に笑ってたか分からないのかぁ~。







…んふふ。


僕の声で分からないなんて、櫻木 翔琉もまだまだだなぁ~♪












『頑張れ~。』



《…何をだ?》



『なんでもなぁ~い♪
で、もぉ家に帰るの?』









結構、工房にいたしねぇ~。











《ん?あ、いや。店を予約している。
昼食には遅くなったが、腹が減っただろ?》










あ、確かにお腹すいたかもぉ~。


でも、僕達がお店にって……大丈夫なのかな?










《贔屓にしている店だ。
完全個室だから智早は堅苦しいと言うかもしれないけど、付き合ってくれるだろ?》










あ、そうなんだ?


うん、それなら……って、ちょっと僕ビクビクし過ぎてるかな?






でも、注意できる事はしないとどんな記事が書かれるか分からないんだから、こういうのは大事だよね…?












《…智早、あのな?
俺達の事をありのまま書かれるなら別に__ 》




bububu-bububu









ん?あ、僕の電話…?










《…誰からだ?》



『ちょっと待って…えっと……』



サッ
『…あ、母ちゃん?』



《なにっお義母さん!?出ろ智早!》



『え?あ、う、うん…じゃあちょっと失礼して……』











母ちゃん、どうしたんだろ?










ス…
『…もしもし母ちゃん?』



「あ、もしも~し。智早おはよう~。」



『…いや、起きてるよぉ?だって今はもぉ……』










夕方近いよね?










『でも…うん、おはよう?
それで、どうしたの?何かあったぁ?』



「あのね?
お父さんが知り合いの人から松茸を貰ってきたのよぉ~。高級松茸よ~凄いわよね~♪」



『それは凄いねぇ~。』



「でしょう?
それで松茸ご飯にしたんだけど、智早にも食べさせたいから取りに来れないかなって思って電話したのよ~♪」









松茸ご飯かぁ~。

高級ご飯だねぇ~。





あ、でも……









『ごめん母ちゃん。
僕、今家にいないんだよぉ~。
それに、ご飯もこれから食べる予定なんだぁ~。
だから今日は行けないかなぁ~?』



「…あら?もしかしてそれって__ 」



『そう。今、櫻木 翔琉とデートしてんのぉ~。』



「まぁ。あ、じゃあお母さんお邪魔しちゃったのね?」



『ううん。櫻木 翔琉が母ちゃんからの電話に出ろって言ってくれたから大丈夫~。』



「あら、いい子ね~。でもそうなの…来れないのは残念ね。」



『ごめんねぇ?あ、冷凍しててくれたら明日にでも取りに行くけどぉ?』



「そう?じゃあそうしましょうか?」



『うん、お願い。
ごめんねぇ母ちゃん。それとわざわざ電話くれてありがとぉ。』



「いいのよ。こんな高級な物、お母さん達だけ頂くのも勿体なくて智早にも食べさせたかっただけだから。」













母ちゃん……












グッ!
『!』



《待て智早。》










な、なに?










《今からお義母さんの所に行くぞ。
上田、行き先変更だ。》



「了解しました兄貴。行き先を大羽さんのご実家に変更します。」



《ああ、急げよ。
智早はお義母さんに俺も一緒に伺っていいか許可を取ってくれ。》














……ふへっ?