※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~





























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カサッ…
『……ん………あ…れ?』








ここ…何処だろ?


見慣れない天井に、見慣れないカーテン…?

それに見慣れない___






いや…この大きいベッドは見覚えある……//////









そうだった…

ここはホテルの1室で、ここで僕は桃井さんと…//////







寝ぼけて何処だか分からなくなるなんて……え?僕、寝てた…?








『ハッ!……いな…い?』









顔を横に向けて見ても、ベッドの上には桃井さんの姿がない。


それに辺りを見回してみても…いない。





…桃井さん……どこ?









あ、さっきまで向こう側が見えていたのに、今は仕切られているように壁がある。

じゃああの向こう側にいる?





もしかしてトイレ…とか?

それともシャワー?





…どちらにしろ、僕の隣にはいない……







スリ


……シーツが冷たい。


なんか、寂しい…な……






ハッ!

って、違う違う!




僕が寝ちゃってたのが悪いんだ。


寝る気なんてなかったし、どうして寝てたのかも分からないけど。




……もしかして。







チラッ

『…君、こんな時も僕を眠らせようとした?』








自分の左手にある、惺史から貰った青い石のブレスレットに声を掛けてみたけど…反応無し。

時には光ってくれたりもするんだけど、これは…違うって事かな?




……。





って、そんな事をしてる場合じゃなかった。




今、何時なのか知りたいし、そして桃井さん!

桃井さんを探さないと!









グッ!
『ぅっ……』









…なに、これ。


起き上がりたいのに、腕は動くのに、身体が凄く重くて上がらない…






あ、でもこの腰の痛みとお尻の半端ない違和感は……




……ふふ。

これ、“証拠”だ…////



僕が桃井さんに抱いてもらった、証拠…






指を入れられた夜の勉強の時よりも数倍は感じるお尻の違和感…


あの時は思わなかったけど、今日はこれすらもなんだか凄く嬉しい…////






…ふふ。

大丈夫、覚えてる。




桃井さんがしてくれた事も、桃井さんが僕を“最高だ”って言ってくれた事も。

そして、桃井さんが僕のナカでイッて………






…あれ?

桃井さん、僕のナカに出してくれたのかな?






スッ



腕は動くから、お尻を確認したいのに…僕、パンツ履いてる?

それに、これバスローブ?



いつの間に?




…って、着せてくれたのは桃井さんしかいないよね。








でも、覚えていない。

ちゃんと覚えているつもりなんだけど、覚えてない事も多い。





……どうしよう?


桃井さん、ちゃんと僕のナカで気持ちよくなってくれたよね?

あの“最高だ”って言ってもらった言葉は僕の幻想とかじゃないよね?









カタ!  スー

『っ!』



《ん?お、起きたかアキ。身体は__ 》



ガバッ!
『桃井さん!』



《お、おお…?》



『僕のナカに出してくれましたか!?』



《ブッ!?…ちょ、ちょっと待て!》



『?』



《…起きて早々どうした?まだ寝惚けてるとかか?》



『寝ぼけてません!大事な事なんです!それが証拠になるんですから!』



《…証拠だ?》



『はい。桃井さんが僕の体を気に入ってくれたかどうかの証拠です!』



《…フッ。何を言い出すかと思ったら。》



『…?』




スタスタスタ

《本当に俺の恋人は可愛い事を言う。
そしてあんなにシたというのに、まだ俺を煽る天才ときたもんだ。》



『…え?』



《それに大事な事ってアキは言うが___ 》



グイッ!
『ぁ…』



《“愛してる”…これを言う以上に何が大事だっていうんだ?》



チュッ
『っ////』



《…フッ。
相変わらずこんなキスで照れるなんて、一々可愛いんだよなお前は。
アキ、身体は大丈夫か?》



『…え?』



《だから身体だ。》










あ、そういえば起き上がれてる。


さっきまでの怠かった体が嘘みたい…



でもそれはきっと……









『…僕は大丈夫です。』










桃井さんを見たから。



スリ

ほら、もうシーツも暖かく感じるし……ふふ。











《…若いから回復が早いのか?
いや、でも立てないだろう?結構無理をさせたからなな。》



『…え?無理?』



《ん?覚えてないのか。
まあそれも仕方ないか。
お前最後の方は感じすぎてイきすぎて気を失ったもんな。》



『……え!』









…僕、いつの間にか寝てたんじゃ…ないんだ……










《…フッ。ほら、ちゃんと俺は約束を守っただろ?
感じすぎて“もうやめて”と言い続けたお前の言葉は無視して気を失うまでヤり続けたんだからな。》



『!』



《ククク。だから身体は大丈夫かって聞いたんだよ俺は。
ああ、それと俺はお前のナカには出してない。
お前の腹が痛くなったりしたら嫌だからな。
だが、証拠が欲しいっていうなら……ほら、そこのビニール袋の中に入ってるぞ。》



『…え?なにが…ですか?』



《証拠だ。
俺がお前をどれだけ堪能したかが分かるぞ。》



『…中身はなんですか?』



《フッ。使用済みのゴム数個だ。》



『っ!』



《こういうホテルは簡単に捨てれないからな。
ただの紙切れだとしても何か書いてあれば何日もとっておいたりする。
だからあれは持ち帰りだな。
ククク。ほら証拠を見ていいぞ?》



『…い、いいです!』



《遠慮するな。
お前のナカがどれだけヨかったか、あの数を見ればよく分かるぞ。》



『もう、分かりましたから……いいです…から/////』



《ハハハ!》



ギュ
『っ…』



《俺こそ最高の1日にしてもらった。ありがとなアキ。》



『…桃井さん……』










…僕だって本当に嬉しい1日になった……










《よし。》



グイッ!
『っ…』



《流石に腹減っただろう?》



『…え?』







スタスタスタスタ







桃井さんに抱き上げられて、連れていかれたのは隣の部屋。

…というか、仕切りがされていただけだけど。





ベッドの方とは違い明るく眩しい部屋に一瞬目を瞑ってしまったけど、そっと目を開けると、テーブルクロスが掛けられた小さめのテーブルがあった。

そして、その上にはキャンドルやグラスにお酒、そして豪華な食事が並べられていた…







ストン…




2脚あるうちの1つに僕を座らせてくれた桃井さん。





僕はキョロキョロ見回したあと、まだ立ってる桃井さんを見上げた。










『…これ…は?』



《フッ。実はまだ今日は終わっていないぞ。
あと2時間はある。だから、引き続きお祝いだ。》



『…え?でも…食事の予約は……』



《ああ、電話でキャンセルはしたんだがホテル側の計らいだな。
料金は全額とってくれと言ったんだが、そうはいかないとこうして少し前に部屋に準備していってくれた。
アキへのお祝いケーキも、ほら、そのままだ。》










テーブルの上で1番場所をとっているのが、そのケーキかも…。


“おめでとう”と書かれたプレートが乗った、小さくて可愛いケーキ。









…これも、桃井さんが用意してくれたの?


それに、そこの反対側の椅子の上にあるのって…











カサッ
《アキ、デビューおめでとう。》



『!』



《こんな部屋で渡す事になるとは思わなかったけど…ま、どこで渡したとしても、受けとるのがお前ならその花も霞むな。》











そう言って渡された、青い薔薇の花束…



これも…桃井さんが選んでくれたの?

こんな用意まで僕の為にしてくれてたの…?










……どうしよう……凄く…








カサッ…



僕は受け取った花束を空いてるテーブルの隅に置いた…











《ん?気にくわなかったか?
お前には赤い薔薇より青い薔薇だと思ったんだけどな…》



『…違い…ます……』



《あ?》



『…潰しちゃったら花が可哀想…だから……』



《は?》



『…僕、まだ1人で歩くの不安だから……
だから…桃井さん……抱きしめてほしいです。』



《!》



『…嬉しい事ばかりで、これが夢じゃないって僕に教えて欲し__ 』



ギュ!
『っ…』



《夢じゃねぇよ。
つうか、夢になんかさせねぇよ。
言っただろう、俺にとっても最高の日だって。
お前と一緒にいれて、俺の恋人であるお前をこうして祝えるんだからな。》



キュ…
『…はい……大好きです…桃井さん……』



《っ!…ったく、本当に俺の恋人は……》



チュッ
『ぁ…////』



《一々可愛いすぎるんだよ。》












そんな事を言ってくれるけど、桃井さんだって…


格好よすぎる…僕の恋人さんですから……/////