※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
ムゥ……
……。
…………。
〈……姐さん…ボスは姐さんが心配なんっすよ 〉
『ムゥ…』
〈…いや、その……お力になれずにすみませんっす 〉
僕、絶賛ぷんぷん中なの!
だってブッサンったらひどいんだよ?
知らない人間さんに近寄った僕が悪いって言って外出禁止を延ばしたの!
ウーアマムにやっとあいにいけるはずだったのに!
それに加えて、公園内も自由に歩き回れないように行ける場所を決めたの!
ひどいよね!?
ムゥってしてもいいよね!
僕は赤ちゃん猫じゃないんだよ!?
何も知らない訳じゃないのに!
それなのにブッサンは出掛けてるの!
…そりゃボスなんだから見廻りは大事なのは知ってるし文句もないよ?
必要な事なんだから
でもね!?
この公園で僕に許された場所が、この木の上と木から1番近い水飲み場だけなんてひどすぎない?
ムゥってなるでしょ!?
『もぅ!ブッサンのばかぁー!!!』
〈……そんなん言えんの姐さんだけっすよ 〉
『ふぇっ?……あっ!鉄さんいたんだね~』
〈…今頃っすか?さっきから声かけてたんすけどね?〉
『ごめんなさいなの…考えごとしてたの 』
〈…はい。お怒りは承知してます 〉
『そうだよね!?ひどいよね?』
〈…やり過ぎかとは思いますが、きっとボスには何かお考えがあるんだと思いやす 〉
『ただの意地悪だと思うの!』
〈…いや…そればっかりは…何とも…〉
『だって僕が捜してるの人間のミー君なんだから、人間さん達に近づかないと匂いわからないじゃない!それなのにブッサンなんて言ったと思う?』
〈…なんか想像できやすが……なんて言われたんですか?〉
『なら捜さなければいい…だって!ひどいよね!』
〈…想像通りっす……〉
『………ブッサンは…そんなに人間さんが嫌いなのかな?』
〈そう思ってるのは確かっすね…〉
『じゃあ人間のミー君を捜してる僕の事も本当は嫌なのかなぁ……』
〈それは無いっすね 〉
『…どうしてそう言えるの?』
〈見てれば分かるっす。それにこの木に姐さんをおいてる時点で確定っす!〉
『…特別な木だから?』
〈はいっす。姐さん以外にこの木にいる事を許されてる猫はいないっす。だから姐さんは特別なんっす 〉
『……僕…この木に来なきゃよかった 』
〈なっ!!な、なんでっすか!?ここが嫌いになったんっすか!?〉
『…ここは好きだよ?猫同士の喧嘩もないし、皆元気だし、僕もよくして貰ってる…
それは全部ブッサンのお陰…って分かってるの。
ありがとうっていっぱい思うけど、これじゃ全然ミー君を捜せないの…
せっかく神様達にここまで来させて貰ったのに…僕…なにも…できないの……やなの……💧』
〈えっ!!あぁぁぁ……えぇ!?
水が!姐さんの目から水が!!
ど、どうすればいいんっすか!
ちょっ!姐さん!!
どうしよう!どうすればいい!
待て待て待て!落ち着けっ俺!あぁくそっ!
どうすればいいんだぁー!!?〉
«…おいっ。なに自分のシッポ追い掛けまわしてんだ?お前は犬か? »
〈あ゙?……おぉ!サブじゃねぇか!丁度いいとこに!〉
«はぁ?何言ってるんだ?つうか眼回ってんじゃん!»
〈いや…だ、大丈夫だ。たぶん……はっ!サブ!頼むこの通り!助けてくれ!俺じゃどうしていいか分かんねぇんだ!〉
«…気持ち悪っ!»
〈あ゙ぁ?何だって!?〉
«お前が俺に頼み事なんて、空から魚が降ってくるくらいあり得ないだろ?»
〈魚は嬉しいだろぉが!!…って違うわっ!俺の頼みだけど俺の事じゃなくてだな__〉
«…支離滅裂だな?»
〈そうなるんだって!アレっ!アレ見ろよ!!〉
«アレって言われても………。
おいおい…なに姐さんの事泣かせてんだよ?»
〈俺っ!?待て!断じて違うぞ!俺じゃねぇからな!〉
« ジトーーーー »
〈止めろ!!そんな目で俺を見んじゃねぇよ!
本当に違うからな!〉
«…分かった。じゃあボスに報告してくる。鉄が姐さんを泣かせたってな »
〈止めろー!だから原因はそのボスなんだって!〉
«はっ?そんなの最初から分かってるけど?»
〈はっ……?〉
«どうせボスがひどいとかだろ?俺もこんな閉じ込めるみたいなのは姐さんには可哀想だとも思ってるよ?»
〈わ、分かってんのかよ!?なんだよ…脅かすなよ 〉
« ボスはひどいけど、実際に姐さんを泣かせたのは鉄だろ?なら、お前が悪い。だからボスに言う »
〈分かってねぇーーー!!お前は鬼畜か!?〉
« 鉄に褒められても嬉しくないから »
〈褒めてねぇし!〉
« 相変わらずうるせぇな!耳がキーンってする!気をつけろよ!!»
〈あ…悪ぃ……じゃなくてだなっ!〉
« はぁ~。この位でオロオロしてどおすんだよ?
お前の後釜狙ってる奴等に見られるぞ?»
〈そんな奴等は蹴散らしてやるよ!当たり前だろうが!俺を誰だと思ってんだよ!〉
«……なんでそれが姐さん相手には腑抜けになるかな?»
〈姐さんだからだろうが!!〉
«…惚れた弱味だな?»
〈なっ/////!ば、馬鹿ヤロー!ボスに聞かれたらどうすんだよ!〉
« ボスがいないから言ってるんだろ?»
〈だ、だからってお前っ////そんな堂々と////〉
« キモっ!!»
〈あ゙ぁ!?お前っ!俺は先輩猫だぞ!〉
«…じゃあその後輩にお願いなんてしたのはどこの先輩猫ですかね?»
〈お、俺だよ!!〉
« 威張んなよ!はぁ~仕方ないな。
あんな姐さん見てたくないし……あっ!これ貸しにしといてやるから!»
〈……は?なんでそうなるんだ?〉
« 姐さんを元気にしたくないなら…俺は別にいいけどな?»
〈………宜しくお願いします 〉
«ふっ…本当にお前の弱点だな?»
〈うるせえよっ////!〉
« 姐さん? 姐さーん?»
『……サブ…ロウさん?』
« はい。サブです。お話しがあるので木から降りてきて貰えますか?»
『………はい 』
スッ
トンッ
« 相変わらず綺麗な着地ですね?»
『……こんにちは……サブロウさん…』
« こんにちは姐さん。大丈夫ですか?»
『……はい……大丈夫なの…』
« そうですか?…泪っていうのは止まってますけど……ペロッ »
『…ふぇ?』
〈おいっサブ!お前何して!!〉
« 水かと思ったら違うんですね?……不思議ですね »
〈お、お、お、お前!だからってペロッて……
姐さんに謝れ!〉
« は?……なぜ?»
〈なぜ…だぁー!?ふざけんなよ!〉
« ふざけてないけど?俺は真面目に泪っていうのが気になっただけだけど?»
〈きーーーー!?〉
« そんなに気になるならお前もなめれば?»
〈な、な、なっ//////!?〉
« あ~お前は無理か?なんたってピクピク野郎だもんな?»
『……あ………あの………?』
〈ピクピク野郎って何だよ!!〉
« え?そのまんまだけど?実際見たし »
〈み、見た!?〉
« この前、入口で倒れただろ?誰が見守ってやってたと思ってんの?»
〈………〉
« そう、俺だ♪»
〈お前ー!絶っ対楽しんでんだろ!?〉
« 勿論だよ。それ以外にあるか?»
〈くそーーー!〉
『あのっ!!』
〈あ、姐さん?〉
『け…喧嘩は止めて…なの…』
« 分かりました姐さん »
『サブロウさん…ありがとう。
……鉄さん?鉄さんも仲良しさんでいて?……ね? 』
〈/////!〉
『…ダメ?』
〈だ、だめ////ってそんな/////〉
『…いい?』
〈いっ!?いい/////って…〉
« ……姐さんは鉄が好きですもんね?»
『うん…好き___ 』
〈すっ//////// !!!プシューーー〉
『サブロウさんも………ってあれ?えっ?』
« 俺も姐さんは好きです »
『……え?…あ、ありがとう…なの……えっと~あの~?』
« いやぁ~姐さんは流石ですね?今日も絶好調みたいで良かったです »
『あ、ありがとう?…それで…あの~?』
« あ、コイツは放っときましょう?
いつものピクピク野郎になっただけですから…その内目を覚ましますよ?»
『…ホント?大丈夫かな?』
« いつも大丈夫ですよね?»
『う、うん…たぶん?』
« 昼寝してると思えばいいじゃないですか?»
『あっ♪そっかぁ~そうだね♪』
« 少しは元気でましたか?
それなら良かったです。
ところで姐さん?俺、姐さんに用事あって来たんですが…»
『ふぇっ?そうだったの?あ…そういえば今日はお仕事は?』
« それで来たんです。今日ジロウ兄さんの代わりに商店街側の見張り担当なんですけど…»
『代わり?』
« はい。それで……姐さんに聞きたい事があって…»
『なぁに?』
« …威圧感半端ない人間の知り合いっています?»
『ふぇっ?いあつかん?』
« うーん…例えるなら、俺に近寄る奴は容赦しないぜ!って感じでなんかピリピリしてる人間です »
『そんな人間さん…知らないかな~』
« そうでしたか?だったらいいんです。
なんかその人間が猫を探してるらしく中をウロチョロしてるらしいんで…»
『へぇ~~~誰を捜してるのかな?』
« さぁ?余りにもそいつの目が睨まれてるようで怖いらしくてどいつも近寄りたがらないので、分からないままです »
『……あれ?』
« なんの用なんですかね?ま、何事もなく帰ってくれればいいんですけど。
はぁ…でもあんなに猫を寄せ付けない人間は初めて見ましたよ。温和な猫達も面白いくらい逃げてましたからね »
『………あれ?』
« じゃあなんかあるといけないので俺は持ち場に戻ります。ついでにあの人間も追い払えるかやってみます。じゃあ姐さんお邪魔しました »
『………………………あれ?』