※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
























ウル様に似たあの人間さんに貰ったカサカサ袋…


あげるって言われたからウキウキで貰っちゃった♪
どこに持っていこうか悩んだけど、咥えて持ってたのがダメだったのかな?

すごーく他の猫に見られたの…


中身空っぽだって匂いで分かると思うんだけど、たぶん音のせいかな?
そぉーっと歩いてもすごく注目浴びるし…
走ったら走ったで寝てる猫も起きちゃうし…


仕方ないから近くの木の裏に隠れたの

誰もいなかったから、匂いを楽しんでたんだけど気づいたら匂いが消えちゃってた…
走ったからかな?
どっかいっちゃったのかなぁ?
やっぱりあのベンチさんから動かなきゃ良かったなぁ~


はぁ~

匂いのなくなった袋さん…
残念だけどお別れみたいだよ…

前足で袋を押して咥えやすくして、今度は駅に続く公園の入口の近くに歩いてく

そこには人間さんが飲み物を買う赤い大きな箱と、ゴミを捨てるゴミ箱さんがいる場所があるんだよ


……あるんだけどね~?

これどうやって中にいれればいいのかな?
ゴミ箱さんのお口閉じてるんだよね~

この袋を咥えたままゴミ箱さんにお顔いれればいいのかな?
でもパックンってお顔挟まれるよね?


それに3つあるゴミ箱さん達…

“もえるごみ” “ぺっとぼとる” “かん・びん”って書いてあって一応読めたけど…この袋はどのゴミ箱さんですか?


アスファル様から、ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てましょうって教わったけど、どのゴミ箱さんでもいいのかな?


う~ん……
ダメかな?


ゴミ箱さんの前で固まってると、人間さんが横から歩いてきて“かん・びん”のゴミ箱さんに手に持ってたのを入れたの

あれ、硬い音のするやつだよね?
この袋はカサカサの音だから、あのゴミ箱さんじゃないかも!

…でもまだ2つあるよ?
どっちだろう?



「…もしかしてゴミ捨てたいの?」



ふえっ?
あ……さっきゴミ箱さんに硬いの入れた人間さんだ!
もしかしてずっと見られてた?



「…ゴミ捨てる猫なんて珍しいけど、代わりに捨ててやろうか?」



ミャ?ミャア~
『いいの?お願いしま~す』



僕は袋を頭で押して人間さんの方にやったら、人間さんは拾いあげてくれて“もえるごみ”と書かれたゴミ箱さんに入れたの!

そっかぁ~袋は“もえるごみ”のゴミ箱さんなんだね♪
ンフフ♪
お勉強しちゃったぁ~


僕は人間さんにお礼を言ったの
そしたら人間さんは僕の頭に手を置いてポンポンってして駅の方に歩いていっちゃった

その人間さんを見送って、振り返ったら
わぉっ……
いつからいたのかな?



《…何してる?》


『お帰り……ブッサン 』


《ああ。それで?》


『それでって?』


《ここで何してるって聞いてる 》


『あ!ゴミを捨てたの♪でも僕出来なくて…
そしたらかわりに人間さんが捨ててくれたの!』


《それで撫でさせたのか?》


『ポンポンしてくれたよ♪』


《必要か?》


『ふぇ?』


《ま、ここじゃ何だから帰るぞ?
それと…クンクン。違う人間の匂いがするのも聞かせて貰おうか?》


『…ふぇ?』


《ほら、行くぞ 》


『う、うん…?ブッサンなんか…怒ってるの?』


《どうだろうな 》


『え?え?…どうして?』


《ま、取り敢えず帰るぞ。あ、最初に言っとくが逃げたら許さねぇからな?》


『どうして~~~!?』