※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~













  









《……マソラどうした?》



ブッサンが何か言ってたけど僕のおめめは少し離れた猫さんに釘付け……
その猫さんを見ながら木からスッと下りたの



《お~!お前凄いな?軽々下りてきたな…
この木高ぇのに一瞬かよ?見た目じゃ分かんねぇな!》



またブッサンが何か言ってたけど、その脇を通って僕は黒猫さんの前まで歩いて行ったの
黒猫さんはなぜかびっくりした顔をしてたけど、僕はそれどころじゃなくて……



『…初めまして。僕はマソラです。あなたは誰ですか?』


〈おっ!俺っすか!?〉


『はい。誰ですか?』


《鉄…聞かれたらちゃんと答えろ!》


『てつ…?鉄さんていうの?』


〈…そうっす ////〉


『鉄さん、お願いがあります!』


〈な、なんすか?////〉


『僕とその毛交換して下さい!』


〈………はっ?〉


《プッハハハハハハ!マジか!?マソラお前、面白すぎるだろ!》


『…ダメ?』


〈……はぁ?〉


《ヒィーヒッヒッヒ…ダメだ!面白すぎる!
おいっ鉄!マソラがお願いしてんだ!
さっさとその毛を脱ぎやがれ!》


〈なっ!ボス!?本気っすか?〉


《あ゙?マソラの願いが聞けねぇってか?》


〈そんな事言われても!そもそも脱げねぇっすから!これ!〉


『……やっぱり無理?』


〈やっぱりって何っすか!?最初から無理だから!〉


《チッ。根性ねぇな!》


〈根性とかの問題じゃねぇっすから!〉


《…マソラ。残念だが鉄の黒い毛は諦めろ 》


『わかったぁ…はぁ~本当に残念 』


〈えっ……冗談っすよね?〉


《マソラは真剣だったぞ?》


〈えっ!?マジっすか?……いや、ボス!やっぱりさっきの話はお断っす!〉


《何でだよ?》


〈いやいや!考えれば分かりますよね?相手は俺の毛を狙ってるんっすよ?そんなんと一緒に行動なんてできねぇっすよ!〉


《しろよ!マソラに言われたら何でも差し出せよ!》


〈そんな無茶苦茶なぁ―!俺の命が危ねぇじゃねえっすか!〉


《それでマソラが喜ぶんなら良い事じゃねぇか?》


〈っ!!?〉


《あ、これ命令だからな?》


〈ボ、ボス~~~!?〉


『……ふにゃぁ~。ブッサン?僕、また木の上に行っていい?
ポカポカでお昼寝したいの~♪』


《ちょいまち!マソラ、こいつは鉄。色々と情報通で知り合いが多い。明日からはコイツと一緒ならここから離れていいからな?》


『ふぇっ?…ミー君を捜しに行ってもいいの?』


《あぁ。昼間はコイツの方が小廻りが利くから一緒に行ってこい。
だが、日が沈むまでにはここに戻ってくる事。
それが俺との約束だ。
昼間は大人しくしてる厄介な奴等が夜には出てくる。
その時、お前の側が鉄だけじゃ心許ないからな!》


『…夜になる前にここに戻ればいいの?』


《あぁ。フラフラしてると危ないんだ。特にお前は目立つからな…》


『分かったぁ♪ありがとうブッサン!僕嬉しいしの♪』


《フッ…そうか。それは良かった 》


『えっと~鉄さん?明日からよろしくお願いします 』


〈………////〉


『…?……鉄さん?』




スッ




『……ブッサン?どいて?』


《何しようとしてる?》


『なにって……鉄さんの匂いを覚える為に近づこうとしただけだよ?』


《必要ない。お前は目立つからな。それに鉄には側を離れないように言ってあるからお前が分からなくなったりしない 》


『それでも覚えておいた方がいいでしょ?僕が迷子になるかも…』


《鉄が側にいるからそれはない 》


『ムゥ……』


《ムゥは禁止したろ?》


『ブゥ…!』


《…分かった。ブゥも禁止にしてやろう 》


『もういい!僕、鉄さんと一緒にいる!明日からじゃなくて今日からいる!鉄さん!』


〈…は?〉


『鉄さん!僕に教えて下さいなの!だからあっちに行こう?』


〈いや…俺は…その……〉


『……ダメ?』


〈っ////! ダメじゃない!
ダメじゃないっすけど……その…〉


《……鉄。》


〈はっ!!す、すいやせん!俺、その…
あっ!用事っす!これからちょっと用事あるんすっ!〉


『ふぇ~?用事なの…残念……』


《仕方ないだろう?急に頼んだのはこっちだ。
鉄。構わずに行っていいぞ?》


〈す、すいやせんでした!明日!明日ちゃんとお迎えにあがりやすんで勘弁して下さい!〉


『分かったの~じゃあ明日♪僕待ってるね?』


〈/////〉


《…おい。》


〈っ!し、失礼しやした!そんじゃ明日!〉


『はぁ~い♪バイバ~イ』





あ~ぁ。鉄さんいっちゃったぁ~
近くでゆっくりあの黒毛見たかったのになぁ~
お日様に当たると茶色が強いのかな?
真っ黒じゃないのがちょっと残念だけど…
…やっぱり…いいなぁ~♪




ペロッ




『ふにゃっ!?何するのぉ?』


《お前が鉄ばっかり見てるからだろ?》


『だからってお顔なめなくてもいいじゃん!』


《チッ…やっぱりアイツの毛剥ぐか?》


『…う~ん。残念だけど痛そうだからやめて?』


《……痛くなかったら欲しかったって事か?》


『勿論♪』


《お前……可愛い顔して時々恐ろしいこと言うな?》


『ムゥ…また可愛い言った!僕は可愛いくないの!』


《ムゥてしてる時点で可愛いぞ?》


『ふんっ!』


《…おい、どこ行くんだ?》


『お昼寝するの!』


《クックック  そういえば言ってたな?
拗ねるなよ。夜になったらここら辺を案内してやるから機嫌直せ 》


『……分かったぁ』


《クックック》




僕はまた木の上に戻って今度こそ本当にお昼寝♪
ブッサン達のうるさい声に邪魔されちゃったからね

でも鉄さんを紹介して貰ったから良かったかな
これで明日からは日中だけミー君を捜しにいける♪
人間も日中に行動するから捜しやすくなるかも♪

…でも夜はここに戻ってくるんだよね?
危ないって言ってたけど、何かあるのかな?
……さっぱり分かんないや
まっ、なってみないと分からないよね?


ンフフ♪
早く明日来ないかなぁ~
楽しみだなぁ~♪