※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~





















僕はこの木、嫌いじゃなかった
でも今はちょっと嫌いになってもいいかな…?













あ……!


ミャァー  ミャァーミャァー ミャァー


凄く小さい子が来たね
赤ちゃん猫かな
しましまで赤茶色の毛がふわふわしてる

ンフフ♪
小っちゃいねぇ
おめめはあいてるよね?
でもまだ上手に歩けないみたい
よたよたしてるもん



…えっと……どうしよう…?


そのままじゃこっちに来るよね?
こっちは違うんだけどなぁ
こっちは虹さんの方で、白い路は君のしっぽの方にあるから反対なんだけど


ミャァー ミャァー ミャァー ミャァ!



……あーぁ…来ちゃった
えっと…君お話しできる?


ミャァ! ミャァー


だよね…まだお話しできないよね?
困ったなぁ

君、一匹だけなの?
珍しいなぁ
君くらい小さい子だと兄弟と一緒にここに来る子が多いのにね



……

…………

…えっと…僕君のママじゃないから、そこからは何もでないよ?

だから…あの…ちょっと離れてほしいの…


ミィー ミィー ミィ!  ミッ!



えっ?……う…わぁ!
びっくりしたぁ
まさか倒されるとは思わなかったよぉ
君小さいのに意外と力持ちだね


ミィー ミァー ミッ!   ミッ♩


……はぁ
お腹すいてるの?
でもここではお腹すかないはずなんだけどなぁ
赤ちゃん猫は違うの?
…でも静かになったからいいっかぁ


早く誰か神様こないかな?




このくらいの小さい子達は、自分達だけじゃ白い路を上っていけないの
だからと言って他の猫さんや犬さんが助けてくれる訳じゃないから
神様達が手伝ってあげるの



鳴かずに元気がいい子は神様がチュッて頭にすると鳥さんみたいに浮いて白い路を飛んでいくの

でもいっぱい鳴いちゃう子や歩けなくて震えてる子は、神様が抱っこして連れて行ってくれるの



この前もアフダル様が抱っこして連れていってたよ


【みんな兄弟だから一緒がいいよね♪】


って言いながら、腕の中に6匹の赤ちゃん犬を抱っこしてたよ
僕、落っこちないか心配でずっと見ちゃってたの

あの子達は、おめめがまだ見えてなかったみたいだから、怖かったのかな?
でもアフダル様に抱っこされたら寝ちゃう子もいたの
きっとアフダル様の匂いで落ちついたんだよ!
アフダル様はポカポカお日様の匂いだから




…この子はおめめは見えてるけど、きっと一匹じゃ上っていけないよね

はぁ……
神様まだかなぁ







【……その可愛い姿はどうしたんです?】


あ!アスファル様!
僕、アスファル様が来てくれて嬉しいの初めてなの!


【…何気に失礼な事言いましたね 】


でもホントなの!


【…はいはい  それで?その可愛い格好はどうしたんです?】


この子が離れてくれないの!
僕、この子のママじゃないのに…


【ママね……だからマソラのお腹に顔を埋めて寝てると?】


僕、ママじゃないから何もでないのに、この子があむってたべちゃったの
でもそのまま寝ちゃったから僕、動けなくて困ってたの
アスファル様!この子動かして?


【え?勿体ないからまだダメですね 】


…もったいない?
えっと…なにが?
僕、よく分からないよ?


【そうですね  説明すると可愛いから勿体ない という意味です】


???


【マソラはもう少しこのままの格好でいてくれますか?
アズラクにも見せてあげたいし、きっとアフダルもウルも教えたら見たいと言うでしょうから 】


…え?
僕このままなの?
いつまでなの…?


【出来れば長くお願いします  
アズラクとウルは直ぐに来れるでしょうが、アフダルは今お仕事中ですからね 】


…アフダル様のお仕事が終わるまで?
僕、無理だと思うの


【マソラは出来ますよ?
今も動こうと思えば出来るのにそれを敢えてしないのでしょう?
そこで気持ちよく寝ているその子の為に 】


……だって起こしたら可哀想なの


【そういう事です 直ぐに呼んできますから 
あ!終わったらお勉強ですからね?
じゃあちょっと行ってきます 】



あっ!……行っちゃった
…アスファル様お勉強って言った
終わったらって……


 zzz スピ-   zzz   zzz  スピー


君、もう少しだけここにいる?
そしたら僕のお勉強なくなる…かも?


ンフフ
なんてダメだよね
君くらいの小さい子は直ぐに生まれ変われるって、アスファル様のお勉強会で教わったよ

“希望”って言うんだってね
小さい子は希望が多いんだって

君に、ここにいてって僕がお願いしたら、僕は君からその希望を取っちゃうんだよね?
そんな事、僕できないの
君には希望をいっぱい持って白い路を行ってほしいから

だから早く起きてほしいのに…
困ったなぁ



この子が寝てる間に、希望って減ったりしないよね?











【自身の心配より  その仔猫の心配か?】


………ぁ…


【何故私が来たかわかるか?】


………


【他の神には話すのに私には黙りか?】


………


【私には会いたくはなかったのだろうが仕方ない
先に伝えておいただろう?
この木が大きくなったらと 】


……… 


【もう終わりの刻だ  マソラ…】




この神様の名前は……
ううん…もぅいいや



終わり…だって
終わりって言われちゃった…の…


やっぱりこの木は“大きい”に入ってたんだね…





ミー君…僕どうしたらいい?





今、とっても…怖いの……