※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
白い路はどこに続くんだろう
でも僕は行ったりしないからね……
また白い路を上っていく子がいる
お爺さんの犬さんや、僕よりも少し大きい犬さんに、三毛猫のキレイな毛の猫さんも行っちゃった
ここに来る犬さんも猫さんも長くはこの場所には居ないの
みんな決まったようにあの白い路に行っちゃう
あの白い路の先に何があるんだろう…
僕だって気にはなってるけど、行って確かめたいとは思わないの
だってあの路を行っちゃった子はここには戻って来た事がないから
僕はここから離れたくないからあの路には行かない
もう近づいたりもしない
1度近づいちゃった時に、フワフワとなぜか引っ張られちゃって凄く怖くなっちゃったの
だからあれからは近づいたりしない
今は虹さんの所から見るだけ
【今日も暇してますね?】
虹さんの足もとでぼぉーっと白い路を見てる僕に話しかけてきたのは…
はぁ………
【神様にため息ってひどくない?】
僕、猫だからよく分からない
【そんな事ないでしょう?君にはこの私が色々と教えてあげているんだから 神様を敬いなさいよ 】
そう言ってきた神様の名は “アスファル様”
神様達の秘密のお名前はアズ様が全員分教えてくれた
僕はアズ様だけで良かったのにな…
それにこのアスファル様は僕は苦手
何が苦手かっていうと……
【はい じゃあ今日は何のお勉強にしますかね 】
そう…僕にお勉強を教えにくるから
僕、猫だからお勉強しなくても良いのにって言ったら
【賢くなる事に損は無いの】
って言われちゃった…
僕が賢くなる事にもう意味なんてないのに、それでもアスファル様は “お勉強会” というものを僕相手にしてくるの
はぁ……
僕、お勉強嫌い
だって凄く眠くなっちゃうから…
僕がおめめを閉じちゃうと、アスファル様は僕のシッポをキュッとしてくるの
だから僕は ニ゙ャッ!ってなっちゃう
眠くなっちゃう僕が悪いのは分かるけどシッポは止めてほしいの
シッポは嫌だから
【なら ちゃんと起きて私の話を聞けばいいんですよ!】
そう言われちゃったから、僕はおめめを閉じないように頑張ってる
はぁ………
お勉強会は嫌い
だけどお勉強をしていて良い事もあったんだよ
僕があまりにも理解出来ない事が多過ぎたらしくて、話が通じないのは困るからとアスファル様が僕に “考える事が出来る頭” をくれたの
【これで私の言っている事が少しでも理解出来るでしょう?
それに お勉強は悪くないですよ?
なんたって君の待ち焦がれている人間という生き物の事を知れるチャンスなんですから 】
そう言ってたから
アスファル様がくれた頭のおかげで僕はむずかしい言葉も少しずつだけど覚えていけるようになったし、意味が分かるようにもなってきたよ
でも1番の良い事は、ミー君と同じ人間の事を知る事が出来る事なの
だってお勉強をいっぱいしたら、ミー君にここで会えた時にミー君の気持ちが分かるでしょう?
だから人間についてもっと知りたいの
【じゃあ今日は 人間がふと思った時にとる行動や言動について 詳しく紐解いていきましょう 】
……僕頑張りたいと思うけど、時々、やっぱり、逃げたいな…って思うの
今もそう
だってむずかしいのは…やっぱりむずかしいの!
【今逃げたら シッポをキュッてしますよ?】
……神様って…凄いよね
僕の考えてる事が分かるんだよ
僕なにも言ってないのにね
【お勉強頑張ったら あとでアズラクが来てくれるよ?】
!!
アズ様が来るの?
じゃあ僕お勉強頑張る♪
【…この違い 私も同じ神様なのに 仕方ないか君とアズラクは似てるからね 】
アスファル様が何か言ってたけど、僕はそれどころじゃないの
アズ様にあえるのが嬉しいから
嫌いなお勉強会もこれで頑張れるの
ミー君もお勉強ってする?
だったら僕嬉しいな
ミー君と一緒だって事だもんね
ンフフ♪
ミー君と一緒って言うと、なんかお腹の辺りがポカポカしてくるの
不思議…
どうしてポカポカするのか、あとでアズ様に聞いてみよう
今日もアスファル様とのお勉強を頑張るよ
猫の僕にはむずかしい事だらけだけど
ミー君と同じ人間についてのお勉強だから
僕、頑張って覚えるね…