※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~






















虹の橋がある場所……

僕は此処であの子を待ってる










ここは本当に不思議な所なんだよ

太陽さんが無いのにずっと晴れてるの
雨さんは降らないし、夜さんも来ない


雨さんは僕も苦手

だって毛が濡れちゃうとなかなか乾かないから
あと冷たくなっちゃうから…


夜さんは僕は好きなの

だってワクワクするの
あとお月様も好きだった…


でもここにはお月様もいないから僕ちょっとガッカリ…



僕がいつもいる場所は、虹さんが始まるところ
僕は“虹さんの足もと”って呼んでるよ!
この場所には僕以外誰も来ないの……

あ、神様達は来てくれるよ?
そうじゃなくて、神様達以外の“みんな”はって意味


僕以外にもこの場所にはいっぱい犬さんや僕と同じ猫さんが来るの…
草の上で走ったり、木の上でお昼寝したり、自分達の好きなことをしてから決まってあの白い路を上っていくの

あ、また上っていく犬さんがいる……

あの犬さん、さっきまであんなに走り回っていたのに疲れないのかな
やっぱり不思議……





此処に来て初めの頃は
色んな不思議を神様達に聞いてた


神様達は此処を“休息の場所”って言ってた事も、なぜそう呼ぶのかを聞いてみた時があった

お昼寝はお休みしていると思うけど、走り回っている事もお休みなの?って…
そしたら1人の神様が


【そういう子がいてもいいんだよ 此処はそういう処だからね 】


って言ってた…
むずかしいよね?
神様が言う事は大体むずかしいの
だから僕には分からない事だらけ…

でも、僕の大好きな神様達の中でも1番大好きな神様が、僕に分かるように教えてくれたの


【あの子は白い路に行く前に自分の脚で思う存分駆けたいと思ったんだよ その子のしたい事を止めたら可哀想でしょ? 】


僕も可哀想だと思った…
だからその犬さんを見て “出来て良かったね” って僕が言ったら、神様が僕を撫でてくれたの

この神様は優しくて好きなの
撫でてくれる手も優しいの
僕の為に虹さんを創ってくれたのもこの神様なんだよ!
だから大好きなの

抱っこされるとフワッと甘いお水の匂いがするんだよ
不思議でとっても良い匂いなの
だから思わずスリスリしたくなるの
してもこの神様は怒らないの
優しく笑ってくれるの
一緒にいるととっても気持ちがいいの
不思議でしょ?
だから神様に聞いてみたのどうして?って
そしたら…


【似てるからね】


と言ったの

僕は “?” だったの
だって僕は猫だけど、神様はあの子と同じ人間に見えたから…
だから “神様も猫だったの?”って聞いたら
いっぱい笑われちゃった…


【違うよ 僕は猫じゃない でもその時が来たら意味が分かるから 今はまだ分からなくていいよ】


って言った…
神様が言ったから、そうなんだと僕は思った
だから分からなくていいみたい
今はまだらしいけど




その後も神様にここの不思議を聞いていたの
そしたら神様は僕が神様って呼ぶ事に困ってたみたい
“紛らわしい”んだって…
だから僕に秘密のお名前を教えてくれた

何が秘密かっていうと、5人の神様達が勝手に呼び合っている名前だからだって

神様は勝手に名前をつけちゃいけないらしいけど


【僕が勝手に皆の名前をつけたの  
その方が面白いし 誰を呼んだのか直ぐに分かるでしょ?
だから 5人いる時はお互いにその名前で呼び合ってるんだよ 】


と僕に教えてくれた
勝手につけたら怒られるの?って聞いたら


【難しい話しになるけど聞きたい?】


って言われた…
だから僕は“いらない”って言った
だってむずかしい話しは……むずかしいの!


【だと思った そんな所も僕と似てるね?】


って笑って言ってくれた
神様と似てるところがあるのは僕も嬉しいと思ったよ



神様が名前を教えてくれる時も分かりやすい教えてくれたの
虹さんを指差しながら


【上から2番目  僕が教えたあの色の名前覚えてる?】


色…
僕の猫の目では色はよく分からないの
見えない色もあるから…
だから虹さんを創って貰ってもキレイと神様が言う意味が最初は分からなかったよ

そんな僕に、“折角虹を創ったから僕と同じ色が見えるようにしてあげるね”
 と言って猫の時には見えなかった色を見る目をくれたの

その目で初めて見た虹さんは神様が言う通りとってもキレイでキラキラしてた
その時に教えて貰った虹さんの5つの色…
確か上から、紫、青、緑、黄色、赤だから2番目は……
青!
そう僕が答えると

【良く覚えてたね 偉いね   
そう青色  だから僕の事は ”アズラク” これからはそう呼んでね 】


アズラク…神様?


【神様はつけなくていいよ  “アズラク”だけ 】


アズラク…様?


【様はつけちゃうのか  でも呼びやすいように呼んでね  それで僕の事だって分かるから 】

【アズラクは青色の事だよ  
“マソラ” 君と一緒の青色なんだ  ほらこんな所も僕達は似ているでしょ?】

アズラク様
今は“アズ様”って僕は呼んでるよ
でもやっぱり怒られたりしないの
アズ様は優しいから
それにアズ様は嬉しい事もいっぱい言ってくれるし、アズ様は僕にいろいろ教えてくれるの


だからアズ様は大好きなの


あ、ミー君は1番の大好きさんなの
それは絶対に変わらないの
ンフフ♪


だから今日も虹さんの足元で僕はミー君を待つよ