※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~
「はぁ~スベスベだ~やっぱり気持ちいいね♪」
智仁をベッドに押し倒した清雅は、その上に覆い被さり肌触りを満喫していた
智仁は動かずただされるがままだった
「白くてスベスベ♪こんなに綺麗なのに……。
だけどやっぱり、これ気になるんだよね~」
清雅はこれと言いながら智仁の左胸の脇から背中へと続く20cm程の大きな傷痕を触った
『……ビクッ…』
「これさぁ~。君の身体には不釣り合いだよね。折角の綺麗な身体なのにさぁ~これのせいで魅力が半減するよね……はぁ。勿体ないなぁ~。
それに、よく見ると同じ傷痕が重なってるんだよね~だから余計に目立って見えるし……これずっと消えないんでしょ?」
『………』
「これ以外にも、実は多いよね?
殆どが薄くなってるけど、この右肘の下の所にもあるし、左脚の太腿の所にもある…
どうしてこんなに怪我したの?」
『……おぼえ…て…ない…』
「これは?」
『……わ…から…ない…』
「えっ?じゃあこの腕は?」
『……わから…ない…』
「分からない内に怪我してんの?不思議~。
子供の頃はやんちゃだったとか?」
『………』
「ああ。違うよね?そんな事出来なかった筈だもんね?」
『………』
「ンフフ。じゃあ、一際大きいこれは?」
『……わか…る…』
「へぇ~これだけは知ってるんだ~?
俺、てっきりこれも知らない内にやられたのかと思ってた~。同意済みって事?」
『………』
「違うか…。君には拒否権が無かったって言った方が正しそうだよね~?」
『ぼくが……どうい…した…の……』
「…そう思いたいだけでしょ?」
『…ちが…う……』
「違わない!!」
『あっ…!』
清雅は智仁の腕を掴み上げ、力任せに身体を反転させると背中を片手で押しベッドへと抑えつけた
ベッドと手によって挟まれた状態の智仁は圧迫感からか苦しそうにうめき声をあげた
『うっ……』
「苦しい?…でも君が悪いんだよ?
君が擁護するような事を言うから…俺は気分が悪くなる。どうしてくれるの…?」
『うっ………ごめ…ん…なさい…』
「俺を怒らせたいの?」
『ちが…う…』
「なら、君は言われた事だけに頷いていればいいんだ!分かった…智仁…?」
『……は…い…』
「それでいいよ~あっ!苦しかったね~ゴメンゴメン!大丈夫ー?」
清雅はそういうと体重をかけて抑えていた手を離し、うつ伏せになっていた智仁の脇に手をいれて起き上がらせた
『はぁはぁ、はぁ……はぁ…』
智仁は苦しそうに胸を押さえて息を吸っていた
「ゴメンゴメン!力かけすぎちゃったね~それじゃなくても君の身体は完璧じゃなかったんだもんね~俺のミスだったよ~ゴメンね?」
清雅は背中を擦りながら智仁の呼吸が落ち着くまで待った
漸く呼吸が落ち着いた智仁を確認した清雅は、背中を擦っていた手を止め、そのまま下へ下へとずらしていった
『あっ……』
「ンフフ。落ち着いたから……続きね…?」
『っ!』
「可哀想な可哀想な智仁……
もう苦しくなりたくないなら、いつもみたく大人しくしてて…ね?」
『んっ……ぁ……』
清雅は智仁を押し倒し顎に手をかけ上を向かせると唇を深く重ね口内を堪能し始めた…
室内からベッドが軋む音と、2人の息づかいひわいな水音と共に清雅の声が開け放たれたドアからリビングへともれてきていた…
「ハァ…ハァ…ハァ……。
智仁?いつも言ってるでしょ?声だしてって……ハァ…ハァ…」
『……ハァ…ハァ…』
「だ・か・ら!」
『ひぁっ!っーーー!』
「ハァ…もうさ~いい加減慣れてよ?ハァハァ…今までそうしてきたんだろうけど…ハァ…俺は声を聞きたいのっ!」
『んぁっ……っ……ハァ…やぁ…ハァ…ハァ…』
「ハァ…あー。嫌は許してないからね?ハァ…忘れてない…よね?」
清雅は下からせめたてるのを容赦せずに智仁に話かける
智仁は苦しさに顔を歪めながらそれでも耐えようと必死に荒い息を吐き続けた
清雅はそんな智仁が面白くなかったのか、更にスピードを上げようと腰を掴んでいた手に力を込めた時
~♪~♪~♪
サイドボードの上に置いてあった清雅の携帯が鳴った
1度目の着信は無視をした清雅だったが、何度もしつこく鳴る電話にイライラし、漸く手に取った
~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪
「チッ!くそっ誰だよ?
__!
へぇ……。係わるタイプじゃないと思ってたんだけどなぁ~?
…ここで出ないとしつこいからなぁ~いつまででも掛けてきそうだし…。
仕方ない。智仁?そのまま待っててね?
いい?」
『…っ!………ハァ…ハァ…ハァ……』
清雅は何やら考えた後、智仁から一度離れてから電話に出た
Pi♪
「…はい?今忙しいんだけど、何か用?慧ちゃん?」
「悪い。お前に用があって…」
「…それは今じゃなきゃダメなの?」
「俺も切羽詰まってる。だから頼みがあるんだ 」
「……何?」
「実は、お前にじゃない。お前の同居人に用がある 」
「……同居人?」
「同居人と言っていいのか分かんないけど、今、お前の家にいる、大澤 智仁に用がある!」
「っ!?」
「…そこにいるんだろ?」
「な、なに…?っていうか何で慧ちゃんが大澤君に用事なんてあるの?」
「大澤 智仁に大事な話があるんだ!頼む清雅!会わせてくれないか!?」
「話…?な、なんの?」
「…大事な話だ……」
「それじゃ分かんないよ!それに……大澤君は__」
「いるだろ?そこに?」
「なっ!」
「悪い清雅。俺、今、お前のマンションの下に来てる 」
「___!?」
「お前が“グリーンハート”から帰ってマンションに入って行くのも見た。それから出てきてないから一緒にいるだろ?」
「っ!!………。章から聞いたの?」
「…。」
「章が調べて慧ちゃんに教えたの!?」
「…違う。俺が章から無理矢理聞き出したんだ。切羽詰まってたから、それしか方法が無くて…すまない清雅…」
「すまない?それで済むと思ってるの!?俺のマンションを探し当ててそれで今度は押し入ってくるつもり!?」
「それはしたくない!」
「当たり前だよ!そんな事、俺は許さない!
俺は慧ちゃんを招いたつもりは無い!だからここには立ち入らせない!それと大澤君にも会わせるつもりは無いから!直ぐに帰って!!」
「待ってくれ清雅!お前の気持ちを踏みにじった事には謝る!
でもこうするしか他に方法が無くて…
頼む!!彼と話がしたいだけなんだ!会わせてくれ頼む清雅!!」
「うるさい!帰れっ!!」
そういうと清雅は終了ボタンを押し、スマホを床に投げつけ頭を抱え込み悩み出した
徐々に怒りを表す清雅の口調を黙って聞いていた智仁は動かず、言われた通りに大人しくしていた。
たが、最後に清雅がとった行動に思わずビクッとしてしまった
その智仁を見た清雅は険しい顔のまま詰め寄りうつ伏せで横たわっていた智仁の腕を急に持ち上げた
『…っ!?』
「智仁、ここを出るから準備して!」
『えっ…?』
「いいから早く!」
『………』
智仁は言われた通りにしようとベッドから脚を降ろすが力が入らずにヘナヘナと床に敷いたカーペットの上に膝をついてしまった
清雅は何かを取りに行ったのか既に部屋にはおらず何とか立ち上がろうと支えの為にベッドに手をかけた時、近くで清雅の携帯が鳴った
~♪~♪~♪~♪
智仁は辺りを見たが携帯は見当たらず、しかし音を頼りに頭を低くするとソファーの下に滑り込んでいた
徐に手を伸ばし掴むと、ディスプレイに登録された名前が表示されていた
『………け…い…ちゃん……?』