※これは妄想腐小説ですBL要素が含まれます※
~間違われた方、苦手な方はお戻り下さい~























「誰って…不思議な事を聞くんだね?
俺、さっき名乗ったよね?」


…が……う…』


「違わないよ~?好きじゃないけど、所長さんでもいいよ?」


『ちが………』


「……じゃあさ、違うなら…何?」


『………』


「こっち見て!」


!!』

清雅は目を逸らして一向にこっちを向かない智仁の肩を掴み、無理矢理目線を合わせて続けた






「違うなら教えてくれない?
相田 清雅でもなく、所長でもないなら俺は誰なの?
ねぇ?答えて…?」


『………みどりか…わ………』


「!!」


『……』


「アハハハハ!ハハ…ハァ……
へぇ~凄いね?本当に?どうして分かったの?」


『………』


「答えて…?」

清雅は掴んでいた智仁の肩をグイッと引き寄せ至近距離で見据えた






『っ!………いった…か…ら……』


「俺が?」


『…コクッ


「………。じゃあ今は…?俺なんて言ってる?」


あっ…!……だ…め………や……め……て…』


智仁は清雅を見て一瞬驚いた後、泣きそうな顔で訴えた

その表情を見た清雅は嬉しそうに笑い言葉を返した






「アハハ!本当に凄い!本当に思っている事が分かるんだ~!
父さんから聞いていた通りだ!

へぇ~。
じゃあ、もう説明はいらないよね?
この制御装置を外した時から、俺の考えは分かってるんでしょ?
名前も知ってたし、あれだけイロイロと話したんだからそこに隠してある俺の本心も分かってるって事…だよね?」


『………』


「答えてくれないの?じゃあさっき思った事実行するよ…?いいの?」


『ひっ!……やめ………お…ねがい…』


「君次第だよ?どうするの?」


『……なに…を…すれいい…の…?』


「うん!話が早くて助かるよ!
じゃあね…俺の言う事きいて?言われた事には従ってくれる?
…じゃないと、君の大事なものを壊すから……

俺が本気だという事は、君には分かるよね?
俺、今嘘ついてないでしょ…?」


『……ついて…な……』


「ンフフ。あ~楽でいいね♪言葉で伝えなくても分かって貰えるって…
それじゃ先ずは、君の事教えてくれない?」


『ぼく……こ…?』 


「そう!君と初めて逢った時に……ああ!君は覚えてないんだっけ?」


『……コクッ


「そっか。あれはね、逢ったって言っても実際には会っていないんだよね。
夢?というか頭の中で君を見たっていう事だけだから…」


『…?』


「まぁ、説明が難しいんだけどね。俺の能力と関係してて、その時は丁度___」


『っ!!』


智仁は聞こえたもう一つの声に反応して体が震えた






「あ!もしかして分かってくれた?」


『…………コクッ

言葉には出せずただ俯いて頷くしかなかった






「ホントに楽だね~♪
言葉にはしたくない出来事ってあるからさぁ~そういう時には君の能力って便利だよね~

それでね?君と話をしたんだよね。
君はその時普通に話せてた。現実だけど現実世界ではなかったから君も装置をつけていても普通に話せたんだと思うけど…その時にね、君の名前を聞いたんだよね。」


『…えっ……?』


「君に興味が湧いてね…だから君とちゃんと話したいなと思って……」


『………』


「智仁。君はそう名乗った。でもね…大澤じゃなかったね?
あの時は、まだ?だったのかな。
でも君の名前は大澤じゃなかった…

君の名前は____。そう言ったんだよ?
俺、驚いたよ…だって…ねぇ?」


『っ!!ど…うし…て…』


「君は分かるでしょ?俺が言わなくても、俺がしようとしてる事…」


『やめ…て!お…ねが…い!』

智仁は清雅の胸に縋るように両手を当てた。
それはまるで動こうとする体を止めようとしている姿に見えた






「クスクス。無理だよ。
俺はその為に、相田 清雅として今、生きてるんだから。」


『ぼく…は…なんでも…するから…だか…ら…』


「だから…?」


『かれ…に…は…なにも…しない…で……』

智仁は恐怖に震えながらそれでも必死に清雅に訴えた






「…それはどうかな?俺と同じ思いを味会わせてやりたいじゃない?」


『おねがい…やめ…て…おね…がい…』


「…健気だね~」


『あっ!!』

清雅は縋りつく智仁の躰をそのままベッドに押し倒し両手首を掴むと動けないように力を込めた






『っ!……いた…い…』

あまりの力に智仁は顔を顰めるが清雅はお構いなしに更に力を入れてこう続けた






「痛いでしょ?クスクス。君は細いから簡単に…」


『いっ!…つっ……』


「これでも我慢できる?」


『つっ!……ぼく…は…へいき…だから……おねがい…かれには……』


「へぇ……。
そうだな~。考えてあげてもいいよ?
君が従順に俺に従っている内は彼には何もしないよ?」

清雅はそう言うと、智仁を押さえていた手を離しベッドの上で膝立ちのまま、手首を痛がっている智仁を見下ろした






『ほ…ん…とうに?』

痛い手首を擦りながら智仁は清雅を見上げた






「ああ。本当に。
あ、でも少しでも俺の意に反したら、隣で寝ている山中君から先にどうにかなっちゃうかもね?」


『えっ?涼くん…は…かんけい…な…い…』


「そんな事ないよ?君の近くにいるんだから、君に分からせるには手っ取り早いでしょ?」


『ひ…どい…』


「大変だね君も?守らなきゃいけない相手が2人になっちゃって…
面倒だからどっちか1人に絞る?1人は見捨てたら君も楽じゃない?」


『っ!?……そんな…こと……できな…い…』


「フフフ。だろうね~君は優しいからね~フフ。じゃあ、今、どうしたらいいと思う…?
俺の考え詠んでくれる…?」


『………』

智仁は痛む手首を庇いながらベッドから起きて座り直すと、着ていたパジャマのボタンに手をかけた






「ンフフ。言わなくても通じるなんて…ホントその能力便利だね~」

清雅は片方の口角をあげ不敵に嗤うとそのまま智仁のする事をじっと見続けた……








~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~



そして話は今に戻る…









「…俺、君が最初にここに来た時に言ったよね?もう、忘れちゃった…?」


「フフ。その顔は忘れてないよね?じゃあ分かるよね…どうすればいいか……?」


『…………コクッ』


智仁に拒否権はなく頷くしかなかった…


智仁が、シャツのボタンを外そうと手をかけたその時






「あっ!そうだった!ついでにコレ外してあげるね~」

清雅がそう言うと智仁の背後に回り、首の装置に手をかけ素早く解除していった



[ビーーー]


『っ!!』


音と共に智仁の身体にも力が入り、辛そうな顔をしたが以前のように気を失う事は無くなった






『はぁ…はぁ……はぁ…』


「う~ん。山中君の力で壊れたと思ったんだけど、まだ微量に電気が流れてるみたいだね?
もう1回お願いして、今度は完璧に壊して貰わないとね~♪
平気?」


『はぁ…はぁ…。…だい…じょう…ぶ…』

智仁は首を押さえ息苦しそうに返事をかえした






「そっ?声もちゃんとでてるね?良かった良かった♪
はい!じゃ、俺が思ってるとおりにして?」

清雅は智仁から外した制御装置をソファーに置くとベッドへと歩いていき腰を降ろすと智仁の方を見た






『………』


智仁は首を押さえいた手を離しシャツのボタンを外していった

そのシャツを脱ぐと床に置き、清雅を見た

清雅は何も言わず智仁を見ている

智仁も何も言わずベッドに座っている清雅へと近づき目の前まで来ると立ち止まった






「ンフフ。正解♪良く出来ました~」

そういうと清雅は智仁の腰に腕を回し抱き寄せ、素肌に顔を埋めた






「ん~♪やっぱりイイね~気持ちいい♪
……。
ねぇ?次は…?分かるでしょ?」


清雅は顔を埋め抱きついたまま智仁を見ずに話かけた


智仁は一瞬身体をビクつかせたが、聞こえてきたもう一つの声に従った






『………こっち…むいて?』


「ンフフ♪どうして?」


『………』


「どうして言わないの?」


『…いいかた…が…わから…ない…』


「もぉ!減点だよ!ちゃんとしないとどうなるか分かってるよね?山中君……可哀想だよ?」


『ま、まっ…て!ちゃんと…する…から…だから…おしえ…て?』


「…今度からは1回でしてよね?
じゃあ、俺が思った通りに言って?」


『あ……。…ぼく…に…きすし…て?それか…ら…ぼく…を………だ…いて…?』


「ンフフ♪よく出来ました♪」


『あっ!………んっ…』


清雅は腰から腕を外すと片方は智仁の肘を掴み、片方は首の後を抑え同時に引き寄せ唇を重ねた……