※これは妄想腐小説です※
「ふぁ~~~。
あーー久しぶりによく寝た気がする……あれ?俺いつ寝たっけ?
う~ん………
あ!やばいやばい!!今、何時!?」
清雅は慌ててベット脇のサイドテーブルに置いてあった腕時計を手に取った
「10時!?ヤバいって!!
えっと…あれどこだ?どこに置いて__
ガンッ!
うわっ!痛ってぇー!!」
清雅は、バタバタと探し物をしていたためテーブルの角に脚をぶつけていた
「…くぅ~地味に痛ってぇ__あ!それどころじゃ無かった!急がなきゃ!」
清雅は脚を擦りながら部屋を飛び出した
「所長!お目覚めですか?」
「うん!ごめんね?ところで風見君知らないかな?事務室にいなくて…」
「風見室長ならシフト終わったので帰られました 」
「えっ?帰っちゃったの?」
「はい。なんか買い物があるとか…あ!でも所長が、目覚められたら電話するように言われてます!」
「あっ、そうなの?じゃ電話してみるね!ありがとう!」
「あっ!所長!」
「んっ?何?」
「あの…山中君の事何ですけど……」
「えっ!何?俺が寝てる間になんかあったの?」
「いえ…何もなくて。本当に何もなくて…。
その大丈夫なんでしょうか?どこか具合が悪いとか…?」
「そっかぁ~山中君の事心配してくれてるんだね~ありがとう~」
清雅は嬉しそうに目尻に皺を寄せて職員の肩を叩きながら笑った
「いえ。具合が悪いとかじゃないのなら良かったです!…所長?早く室長に連絡した方がいいんじゃないですか?」
「あ!忘れる所だったよ~でも先ずは山中君のところに行ってから___」
「ま、待って下さい!」
職員は踵を返した清雅の腕を掴んで制止した
「え?なに?」
「室長から言われてるんです!自分が来るまでは所長を行かせないようにって…」
「なんで?」
「…さぁ~。分かりませんがそう言われました!だから早く連絡して下さい!」
「…う~ん。よく分かんないけど、電話するから腕、離してくれる?」
スマホが取れないから。と清雅は苦笑いでいうと職員は申し訳なさそうに手を離した
プルルル~♪
「…おはようございます所長。」
「あ!風見君?おはようございます。ごめんね?寝過ぎちゃって…俺いつ寝たか覚えてないんだけどね 」
「今、どこにいらっしゃいますか?」
「今は事務室の前だよ。これから山中君の部屋に行こうと思っていたんだけど___」
「行かないで下さい!」
「えっ?それ、さっきも聞いたけど俺が行ったらなんかマズいの?」
「そういう訳ではないんですけど、山中君のところに行く前に僕の話を聞いて下さい。」
「…話?」
「…はい。所長?昨日の事覚えてますか?」
「う~ん…山中君の顔を見たところまでは覚えてるんだけどその後は全く覚えてないかな~」
「そう…でしょうね。ですからまずは僕の話を聞いてから山中君に会って下さい。
その方がお互いにいいと思います。」
「お互い…?」
「はい。後、5分くらいで着きますから話はその後で 」
「う、うん。…分かった。じゃ、自分の部屋に戻ってるよ 」
「そうして頂けますか?………所長?」
「うん?」
「覚悟しておいて下さいね…?」
「…え?」
「それでは、また後で。」
「あ!ちょっとちょっと!風見君!?
………切れちゃった。
覚悟…?え?何を……?」
清雅は難しい顔をしたまま、それでもゆっくりと自分の部屋がある方へと向きを変え歩きだした……