※これは妄想腐小説です※

















「ハァ~~~」


「長いため息ですね。慧さん 」


「………。」


「…何です?何か言いたそうな顔して。」


「…何でも無い。」


「そうですか?…変ですね?私が何故一緒に乗っているのか聞きたそうな顔でしたけど__」


「いや!分かってのかよ!?なら聞くなよ~」


「いえ。言わせてあげようかと思いまして。ま、私の優しさですね 」


「いらねーよ!なんだよその優しさ!」


「分かりませんか?私の優しさ…が!」


「分かりませんから!怖いからやめてもらっていいですか!?」


「…失礼ですね。慧さんのくせに 」


「酷くね!?俺のくせにって言った!酷くね?」


「まぁまぁまぁ。慧さん落ちついて。」


「そうですよ?潤哉君の言うとおり煩いですよ慧さん 」


「いや…章君…俺そこまで言って___」


「でも思いましたよね…?」


「………。」


「おいっ!潤哉っ!?」


「ごめん慧さん…」


「謝んなよっ!余計傷つくわっ!」


「そうですよ?潤哉君は何も悪くないです。車の中で煩い慧さんが悪いんですから。」


「なっ!!__」


「何か間違ってますか?」


「……。」


「沈黙は肯定ですね…分かっていただけて嬉しいですよ 」

章和は後部座席でスマホを両手で持ち何かを見ているようだった






「でも章君のお陰で慧さんの調子戻ったね?」


「…へっ?」


「慧さんずっと仏頂面だったから章和気にしてたんでしょ?」


「私は何も。」


「またまた~。章君は優しいね 」


「え?俺そんな顔してた?」


「はい?自分で気づかなかったんですか?“グリーンハート”をでる時からずっと怖い顔してましたよ?
そのせいで風見君が申し訳なさそうにしてました。彼に否は無いのに 」


「えっ?マヂ?全然気づかなかった…」


「ほんと慧さんは外野の事は目に入らないんですね。…ま、違う事で頭がいっぱいでそれ処じゃ無かったんでしょうけどね 」


「やめろ!俺の心をよむな!!」


「私にそんな力はありませんから。ま、慧さんは顔を見れば大体分かりますけどね。直ぐ顔にでますから…」


「怖ぇーよ!!顔もよむなよ!」


「失礼な!私は仕方なく見てあげてるんですよ?私の優しさが分かりませんかね?ホントに鈍感ですね。慧さんは…ハァ~」


「鈍感!今度は鈍感!?」


「まぁまぁまぁ…。もう章君!慧さんで遊ばないでよ!余計煩さ……あっ!」


「今、潤哉煩いって言った?ねぇ!?んで章は俺で遊んでんの!?」


「人聞きの悪い!私は遊んでません!憂さ晴らしをしてるんです!」


「余計悪いじゃねぇかよ!なんだよそれ!!」


「まぁまぁまぁ………
俺、さっきから同じ事しか言ってないんだけど…
取りあえず落ちつこう?」

潤哉は2人を宥めるように言ってそれから2人を見た。






「私は落ちついていますけどね…。
あ、慧さん?」


「…何だよ?」


「答えは、起きそうにないし、私がいたら山中君が話さないと思ったからです。」


「____っ!!」


「え?なになに?何が答えなの章君?」

潤哉は意味が分からないと章和を見るが、慧翔は驚いて口があいたままだった






「お前……やっぱりエスパーじゃね?」


「だから、ありませんってそんな力。」


「???」


「怖ぇーから!!やめて!頼むからやめて!?」


「怖いって…ただ、私は時間を短縮してあげただけなんですけどね 」


「ごめん…俺、話についていけないんだけど…?」


「ああ、そうですね。潤哉君は何の事かわからないですね。

説明すると、慧さんが私に聞きたかったみたいなんですよね。
「何でお前も車に乗っているんだ?今日はあっちに泊まって一緒に話を聞くんじゃないのか?」って…。

だから、それの答えとしてさっきのやつを言ったまでです。
これじゃ時間短縮にならなかったけど…フフッ」


「あ!なる程ね~清雅君が起きそうにないから1度帰る…と。
あとは章君が一緒だと山中君が話づらくなるから…って事なんだね?
漸く分かったよ!説明ありがとう章君!」


「いえいえ。どういたしまして 」


「……お前…俺と潤哉で対応違くない?」


「そう見えます?心外だな~フフフッ」


「絶ってぇ違う!」


「あ!それと慧さん?」


「…こ、今度は何?」


「明日、連絡していけるなら行きます。
私も事情は把握しておきたいし、今後の事もありますしね。
それと…一緒ですよ?」


「__っ!な、な、な、何で!?」


「今、一緒に行きたくないなって思いましたよね?
行きますからね?
貴方に拒否権はありません。貴方も経営陣の1人でしょ?
これは“グリーンハート”の今後にかかわることなのでね…」


「…いや、俺仕事が____」


「はい?」


「いえ、ですから…その~……」


「あ、俺は大丈夫だよ。早く解決すると思ってなかったから明日休みとったし!」


「さすが潤哉君ですね~先をよんでらっしゃる!…誰かさんにも見習って欲しいですね 」


「いや、俺だって会社ではバリバリよ?
でも…その~明日は何というか、あの~____」


「さっ!明日は何時頃にしましょうかね?
私も片付けたい事があるので夕方とかですかね?

いや~楽しみだな~相田さんに何て言ってあげましょうかね~?どんな言い訳をするのか見物ですね~~~フフフフッ 」




「っ!!だからそれが怖いんだってーーー!」


「フフフッ」


「…………」





車内には慧翔の叫びが響き、章和はスマホを片手に含み笑いをしていた


潤哉は…怖いものは見ないようにしているのか、章和とは反対の窓の外だけを見ていた