※これは妄想腐小説です※


















~慧翔side~





「じゃあ行ってくるね慧さん!」


「ああ。悪い頼むな…」


「いいよ!慧さんはそこで待ってて!じゃっ!」



潤哉が、そこにいるであろう清雅の所へと歩いて行った。




たった、これだけの距離なのに…俺はもう行けないのか…

何処で間違った?

俺はただ良かれと思ってやっただけなのに何が駄目だったんだ?



…わっかんねぇ―――!



そもそも俺は間違ってんのか?
当然の事をしたまでなんだけど…何が悪かった?



くそっ!これじゃまた堂々巡りだ!不毛過ぎる!止めだ止め!どうにもならない事を悩んでも仕方ない!






……。
ハァ~腹減った。蕎麦食いて~


そうだ!彼奴に奢らせてやる!

こうなったのも彼奴がフラフラしてんのが悪い!何か探してるらしいけど、俺達も知らないし教えてもくんねぇから手助けもできねぇじゃねえかよ!

言ってたら、章を怒らせる事も無かっただろうし、俺が飯を食いそびれる事も無かったんだ!

頼んできた張本人は家でまったりしながらハンバーグ食ってるし!


あいつ、ハンバーグどんだけ好きなんだよ!?

この前もハンバーグ食ってるって言ってたよな?しかも朝から…濃いわ~





グ~~~

…ハァ。ハンバーグって連呼したら余計腹減ったは~~~早く来いってんだよ!清雅――!



ん?なんだこれ……?

菖蒲の花が…萎れてる?
まさか?菖蒲は今がピークじゃなかったか?

取りあえず支配人に確認して____




ブルブルブル  ブルブルブル

あ゛?誰だよ電話なんて寄こすの!今はそれ所じゃ………


ゲッ!?


……うわぁ~スルーしてぇ~~~



切ったら…怒られるよな………ハァ~





「…はい」


遅いですよ!
     何してんですか!


「……すみません



怒ってるよ…既に怒ってらっしゃるよ…
電話でなきゃよかったな……


「慧さん?慧さん!?…おいっ!!


「は、ハイッ!すみません!な、何でしょうか!?」


「相田さんは!?」


「清雅?」


「いました?」


「たぶん…」


「た・ぶ・ん~?」


「いえ!きっと!です!今、潤哉が捕獲に向かっております!」


「…なら早く連れてきて下さい」


「章の家に…でいいの?」


「違います。グリーンハートに向かって下さい!俺も直ぐ出ますんで!」


「えっ?な…んで…?」


「問題発生です…」





「は……?」