二宮和也さん36歳のお誕生日おめでとうございます(*´▽`*)
おめでたい日なのに、こんな登場で…しかも短い出演でご免なさい(笑)
※これは妄想腐小説です※
「ハァ~~~~~」
「長えーな!おいっ!」
車の後部座席に乗って長いため息をついている潤哉に向かって、慧翔は半笑いでツッコミをいれた。
「いやさぁ~ハァ~~~」
「どうしたよ?疲れた顔してるし…
仕事は落ちついてるって言ってたよな?
__っあ!?もしかして体調悪いのか?医者か!?病院行くか!?」
「いや!慧さん体調は大丈夫だから!わざわざ車停めなくていいから!!」
「本当か?」
「本当だよ!」
「ならいいけど…」
慧翔はハザードを止めて車を再び発進させた。
「なぁ潤哉…お前、定期検診行ってんの?昔から体が弱いんだからさぁ~何かあったら__」
「…それ、母さんにも言われた……」
「誰がお前の母ちゃんだよ!!」
「いや、俺ひと言もそんな事言ってない…」
「あ゙? ああ、悪りぃ……。ん?母さんってお前会ったのか?お袋さんに?」
「今日の昼にね…」
「それで、その溜め息か…」
「そう。もう意味分かんなくて…」
「お袋さんはお前の体調を心配してそんな事言ってるんだろ?だったら__」
「度が過ぎるんだよ!!」
「確かに、お前のお袋さんは何と言うか…独特?…だよな」
「正直に言っていいよ…」
「言わねえよ!!お前のお袋さんだぞ?」
慧翔は心外だ!という顔でバックミラーを見た。
「…ごめん。慧さんはそうだよね。」
「分かればいいんだよ」
「うん。でももう、俺訳が分かんなくて…
こっちに帰って来てからは特に意味分かんない事言ってくるし……」
「…それはアレだよ!?ほら、お前の事が大事だからそれで__」
「マンション解約する?」
「解約!?って『お前が良いところ見つけた』って喜んで即契約してたあの物件の事か?」
「そう。…解約された」
「マジ…か。それはいくら何でも、無いわ……」
慧翔は憐れんだ顔をして眉を下げた。
「ハァ~。…俺だって感謝してるんだ、母さんには…
今、こうして元気に過ごせてるのも母さんのおかげだから…それは感謝してもしきれないよ。
俺をいつも考えてくれてるって分かってるんだ。子供は俺1人…だけだしね。だから余計俺を大事にしてくれてるんだろうけど…それが最近__」
「…過剰?」
「そう。マンションの事もだし、俺の唯一の楽しみまで奪われてたからね…」
「楽しみ…って庭の事か?それはまた何で…?」
「分かんないよ。でも、もう行ってもいいって…ね?意味分かんないでしょ?」
「何だそれ?俺も分かんねぇわ~占い?風水?潤哉の母さんってそんな“力”あったっけ?」
「どうだろう…?俺も母さんの事は分かんないんだよね~」
「あっ!お前の勘ってお袋さん譲りなんじゃね?そうだろ?だからそんな助言みたいなことを__」
慧翔は鼻を鳴らしどうだ!と言わんばかりに自信満々に言っていた時
『ちょっと!お二人さん!?さっきから黙って聞いていれば__』
章和の怒った声が車の中に響いた。
((……あっ! 電話繋がってんの忘れてた ))
2人は同時に静かになった。
『__今、完全に忘れてましたよね?私のこと忘れてました…よね…?』
(( 完全に忘れてた…… ))
『何黙ってるんですか?まさか…
私がお願いした事も忘れた_なんて言いませんよね…?』
章和の低くて冷たい声が聞こえた。
(( 怖い怖い怖い! ))
2人は無言のまま首を横に何度も振った
『で、どうなんです?……慧・さ・ん?』
(俺か―――!!俺1人標的か―――!!)
慧翔が慌てる中、潤哉は後部座席でホッと胸をなで下ろした。
「い、今、目下探し中です…」
『ったく。ちゃんとあの人を探して下さいよ?』
「はい…頑張ります………」
『分かればいいんですよ。分かれば…ね。』
(くそ―!清雅の奴め―――!見つけたら章の前に俺がタダじゃおかないからな―――)
慧翔は目を鋭く光らせ、ハンドルを強く握った。
(ホッ。良かった…俺は何も言われなかった…)
章和に振られず安堵していた潤哉だったが…
『あ、潤哉君もですよ?』
章和は忘れずに付け足した。
「…………はい。俺も頑張って探し…ます」
潤哉は力無く答えた。
最初2人は清雅を本気で探してはいなかった。
見つかったら見つかったで、可哀想だと思っていたからだ…
しかし今は違う。((章和には逆らわない))それが賢明であることを十分に知っているからだった。