※これは妄想腐小説です※












「よぅ!章!久しぶりっ……でもないか」

慧翔は清雅の後ろから現れた章和に片手を挙げたが直ぐに降ろして言った。


「はい。先週会ったばっかりですね」

「だなぁ~ハハ」

「フフッ」

2人は互いに顔を見合わせて笑った。


「ねぇねぇ~何それ~!2人だけでズルくなぁ~い!?俺も混ぜてよ~!」

1人、笑いの中に入れないでいる清雅が拗ねた口調で割って入ってきた。


「相田さん。ズルくないです。それに、仕事です。」

章和は自分の横で文句を言う彼を見ずに、呆れたように答える。


「だって俺、慧ちゃんとは久しく会ってないし~章だけちゃっかり会ってるなんてズルいじゃん!俺除け者じゃ~ん!!」

清雅は仕事だと言っても納得できない!というように先程より大きな声で嘆いた。


「何、プンプン怒ってるんですか?折角の祝いの場なのに…そんな顔でいないで下さい。あと、うるさいです」

章和はため息を一つもらし、態と耳を両手で覆う仕草をして言う。


「うるさいって…章ひどい~」

清雅は眉尻を下げて章和を覗き込むが


「はいはい。事実ですから」

章和はそんな清雅にお構いなしに続ける。


「ひどいし、冷たい~」

「相田さんには冷たくしてますから」

「ええ~何それ!なんか余計にひどくない!?」

「そう言われても、これが私なんで」

「章の人でなし~!」

「あっ、それもよく言われます」

「もう!章は昔からさぁ~__」


2人が言い合いを初めてから黙って傍観しているだけだった慧翔だったが、とうとう


「ぶっ!ハハハハハ」

笑いを堪えられなくなった。