今年を振り返って2



夏は、私自身体温調節ができないから、暑い中出かけると汗が体にへばりついてるような感じがしてあまりお出かけしない。でも8月6日にサントリーホールで飯森さん指揮・日本フィルの「フィガロの結婚」と「ラクイモーサ」がどうしても聴きたくて、日曜日だったし、たぁちゃんに乗せてってもらうことにしてお出かけした。その前にぎっくり腰になっちゃって痛み止めを飲んで行ったけど、コンサートが始まったら、オーケストラの演奏も飯森さんの指揮もすばらしくって、不思議なぐらい痛みなんて全然感じなかった。

その日本フィルのコンサートに行って、9月3日にまた日本フィルによる「名曲の旅」という演奏会があることを知り、それも演奏者が日本を代表する蒼々たるメンバーで一度は聴いてみたかった人たちばっかりだったから、すぐに申し込んだ。でも1ヶ月前だったし、プログラムもすごかったから、いい席が残ってなかった。でも車椅子席が残ってて、車椅子を乗ったままだったら、結構いい場所で前から8列目ぐらいのところで見れた。普段は車椅子を降りて必ず席につくことにしてるけど、背に腹は変えられないと思って、車椅子席をお願いした。

日本フィルの「名曲の旅」のコンサートはすばらしかった。成道さんのバイオリンもよかったけど、千住真理子さんのストラスバリウスは最高の音色だった。恵理が「一度はストラスバリウスを弾いてみたい。」って言ってたけど、そのくらい音が半端じゃなくすごいらしい。私は「生命保険が降りたら恵理にストラスバリウスを買ってあげたい。」って言ったら、「やめてください。」なんて言ってたけど、マジにそう思うよ。

9月20日、拓也の誕生日にHKの大河ドラマ「新撰組」の主題歌を歌ってた、ジョン・建・ヌッツォとミルバのコンサートにも行った。その日は、女子医大の診察日だったから、女子医大に行って、美容院へ行って、それからオーチャードホールまで出かけたから、途中で眠くなるかもしれないって思ってたけど、ジョンの歌がすばらしくって聞き惚れちゃった。ミルバはイマイチだったけど、男の人のファンがすごかった。

10月24日は、サントリーホールへ「フジコ・へミングとモスクワ・フィル」のコンサートへ行った。あれが今年行ったコンサートの中で一番最悪なコンサートだったかもしれない。あんのモスクワ・フィルなんて誰も知らないし、名前も忘れちゃうようなちびに指揮者も最悪だった。リハビリの先生が私の話を聞いてて、テレビで「題名の無い音楽会」に「フジコ・へミングとモスクワ・フィル」のことが取り上げられてて、「すばらしいコンサートだ。って番組で言ってましたよ。」って教えてくれたんだけど、番組ないではいかにもフジコ・へミングが長々とピアノ伴奏をしてるように写してたらしいの。でも実際はフジコは客寄せパンダでアンコールに3曲ぐらい弾いただけ。きっと彼女自身「客寄せパンダ」に使われたことを知ってたんだと思う。でもフジコさんはフジコさんの演奏を聴きに来たファンに申し訳ないと思って、第一部から演奏が終わった後に3曲も弾いたんだと思う。「オーラの泉」に出てたときに「私を使ってお金を儲けようとしてる人間が嫌だ。」って言ってた言葉を思い出した。

11月はひとつもコンサートに行かなかった。聴きたい曲も、観たいのもなかった。だから12月25日のレニングラードの「くるみ割り人形」は久しぶりのコンサートだった。今年の初め、ひとりでコンサートに行き始めた頃はまだ自分の足でマンションの玄関まで歩いていけたのに、今は無理。でも拓也がフリーになったから、私に結構時間を合わせてくれて、車で連れてってくれるから、タクシーの予約をしたりしなくてもいい分、気が楽。コンサートに行く前に結構疲れてたりしてたけど、送って行ってもらえるって本当に楽チンなんだよね。

今年は4月に拓也の結婚式があって、10月にキナの結婚式があって、初孫の朔太朗が生まれて、コンサートにもいっぱいおでかけした。今年は本当に充実してていい年だった。来年も早々にサントリーホールでコンサートがあって、2月にもオーチャードホールに「白鳥の湖」を観に行く予定になってる。2月にはカナコの結婚式もある。それにとうとう日記も本になるし、8月には世界陸上観戦に大阪に行くし、またまた来年も充実した年になりそう。