千葉県市原市に本社を置く小湊鉄道の用地境界標。
これまた需要のなさそうな記事。
通常のものは、角柱の上部が錐状になったもの。
一面には小湊鉄道のマーク「小」と「レール」を丸で囲んだ小湊のマーク。
反対側に「小湊鉄道用地」の文字。
ただ、この境界標、大正から昭和初期に、設置されたものなので、表面の風化が進んで、文字がとても読みづらい。
そんな時に便利なのが、戦後に設置された頭に十字が刻まれた、よくあるタイプの境界標。
よくあるといっても、小湊では珍しい部類。
ああ、でももしかしたら、鉄道関係以外の用地では、そんなにマレでない可能性もあるのかな。
ところで、小湊鉄道の用地に関係した仕事をしたことがあるのだが、その時小湊の社員の方が用意していたのは、建設当時の用地図面。
軌道中心から用地境界までの距離が書かれていたのだが、単位がマイル・チェーン。漢字で書くと「哩」と「鎖」。昔の鉄道ではよく使われていた単位なんだけど、今の時代にお目にかかるとは。
こっちの図面は尺と間だよ、いちいちメートル法に換算が必要かと、わくわくしていると、小湊さんは上を行っていた。
なんと小湊さんの持参していた巻き尺も、チェーン表示でした。カメラがあれば、写真撮っておいたのになあ。
撮影:2016年3月5日
上総三又 2016年3月5日 22A列車