イギリス人が三線を愛して沖縄へ移住
ほば毎日、朝刊には目を通します。めぼしい記事があれば丹念に読むけれど、そうでない記事は軽く流す。見出し程度で頷いて終わる。
今朝の新聞に沖縄の三線についての記事が載っていました。三線の記事なんて沖縄ではそれほど珍しいことでもないし、むしろありふれた記事で念入りに読むほどの記事でない場合が多いのでスルーするのですが、今回の記事は違う。
イギリスの紳士が三線を愛し、イギリスから沖縄へ移住するという。ただそれだけのことなら別にどうってこともない。
けれど、プロフィールがすごい。
まずは記事の一部。
琉球古典音楽湛水流保存家師範のロビン・トンプソンさん(65)が故郷イギリスを離れ、沖縄に移住することが決まり、このほど送別演奏会がロンドンで開かれた。
プロフィールを述べると(略歴ですが)、
ロンドン王国音楽アカデミーでファゴット、作曲、ピアノを修めた後、1975年に日本の伝統音楽の研究のために来日、東京芸術大学大学院音楽研究科を卒業後、82年から琉球古典の研究に取り組んできた。84年から95年まで城間徳太郎師匠に師事し、沖縄タイムス伝統芸能選考会の三線、箏曲、胡弓の3部門で最高賞を受賞。
その後故郷イギリスに戻った。
彼によると以前は沖縄の知名度は低かったけれど現在は沖縄の存在は強くなったという。それは沖縄三線会がロンドンで結成され、その流れとともに沖縄県人会の活動が活発になったことによるものだということです。
沖縄移住を決めたトンプソンさんは「沖縄文化は日本の一地方の文化だが、それをはるかに超えて、世界で通用する普遍的な価値を持つ文化だと訴えたい」と意気込む。
沖縄の人間としては大変嬉しいコメントです。
まあ記事をはしょって書いたので、詳しく読みたい方は写真にある記事を全部読んで頂ければありがたい。
イギリスはかつて私が2年ほど住んでいた国なのでも今でも新聞やテレビでイギリスやロンドンの文字を見るとつい目がいってしまう。
今回の記事もイギリスであり、ロンドンであり、それに沖縄の文化が乗っかるとなれば、やはり読まずにはいられない。
私のプロフィールでも紹介しましたが、イギリスは思い出深い。
私がイギリスにいた頃、沖縄のことを知っているイギリス人はほとんどいませんでした。
帰国後、これまで2度イギリスを訪れたのですが、やはりイギリスは歴史が息づいている国です。また行きたい。
思うことは、イギリスと日本、そして沖縄はいろんな点で大きく違います。
イギリス人が沖縄を訪れ、風景や海を見るとき、必ずや心惹かれるに違いない。