『首魁の宴―政官財腐敗の構造―』(高杉良)


簡単にいえば、現在の日本でお金を動かしている老害の持ちつ持たれつの関係を描き、日本社会の停滞感の要因の1つの側面を指摘したもの。


この小説を読んでいる時に、なぜここまで日本は停滞し続けているのに、(この思いはこっちにきてからより一層強くなった。)こうも若い世代は満足気に日々を過ごしているのだろう、と疑問に思った。

別に満足してへんわ!という気持ちは、全く僕自身も同感なのだけれど、上の世代が人口的にも気持ち的にも重荷としてのしかかっており、僕らが40代・50代になった時でもこのどんよりとした閉塞感がそこに存在し続けることを想像することが難くないのに、少しあまりにも無頓着すぎるのか、諦念が強いのか、上の世代がつくったレールにしがみつこうとしている若い世代は(僕を含め)多い印象は否めない。

また、読み終わった時には、昔読んだある記事を思い出した。最後の段落を抜粋。

質問者の方はせっかく高いCPUがあるのなら、将来の転職先のような小さなことは考えずに、Gゼロの世界秩序の中で、成すべきことが来る日のためにひたすらCPUパワーを上げ、ヤミ練に励みましょう。プロフェッショナルとしてのマネジメントの知見は、何も営利企業だけに適用されるものではありません。それは非営利団体や政府、そして国家のリスクイベントに対しても発揮されるべきものです。どうぞ個として、プロフェッショナルとしてイベントをお楽しみください。


やはり、今ある社会に対して独立心をもって、いい意味で斜めにみていく視点は持ち続けていかないといけないこと、そして、少しでも多くの20代・30代が上記のような意識で錬磨し続けて、その時を待っている(もしくは自ら行動を起こしていく)としたら、まだまだ面白さはあるのではと思った。

結構寒いこといっているが、とにかくこの方のキャリア相談連載は、全て目を通す価値ありっす。(もう終わっちゃったのが残念だけど。)

首魁の宴 政官財 腐敗の構図 (講談社文庫)/講談社

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