ニュージーランドの小学校に留学するメリット・デメリット~その1 | ニュージーランド留学と海外生活ブログ ~ 一度は日本から出てみよう

イースター明けの今週に入って、連日で小・中・高校訪問や学校見学、保護者がわりの三者面談などが続いています。

今回ご紹介するのは、オークランドの中でも最も古くから入植者が暮らし始めた歴史的なエリアにある非常に小規模な小学校です。

多民族化してるニュージーランドですが、この小学校は全校生徒の90%以上が欧州系の白人子弟で、4月5日現在、全校生徒220名中、留学生も4名しか在籍していません。日本人留学生はゼロです。校舎には19世紀の雰囲気が漂いとても雰囲気があります。

留学生を受け入れていないわけではなく、ESOLクラスも専任教師もおり、単純に知られてないだけではないかと思います。学校が泰然自若というか、あまり積極的に海外に向けて販促をしていません。パンフも何もありません。商売熱心な学校ではないというのが雰囲気に出ています。


しかし隠れた名門校であることは疑う余地はない。自分の子どもを入れたいと思える学校です。

こんな授業風景、考えられます?


地方の学校を含め、オークランドの学校はかなり訪問した経験がある自分から見ても、とても清潔で備品もよく整頓されており、教師の対応もよく、また設備、クラスの雰囲気も良いと感じました。なんというか余裕を感じる小学校です。校長の運営方針や保護者の姿勢が反映してるんだと推察します。

この学校は小規模なため、2学年をセットにしたクラスで授業を行うことが多いのが特長です。

イヤー1(6歳)と2(7歳)、イヤー3(8歳)と4(9歳)、イヤー5(10歳)と6(11歳)という風に。


付近は知られた歴史的エリアで高級住宅地です。環境も治安もよく、またバス便も悪くありません。



授業風景を見ていて思ったのは、まさに『テファリキ / Te Whāriki』というニュージーランドの幼児教育の方針を実践してるな、日本の小学校とは正反対だな、ということです。


『テファリキ』については別の機会に改めて詳述しますが;

<概要> 

 

・国が1996年に導入した教育カリキュラム

子どもの自由意思、個性を尊重、教育者はサポートの立場とする

・集団行動を強制しない

・子どもの自由意思を尊重する

・日本なら危ないとされる遊び(大工や工作遊び等)安全確認のうえ挑戦させ成長を見守る

・ラーニングストーリーを卒園時に授与する

・挑戦したこと、友人との関わり等が写真付きで記録される

・基本的に否定的な見解は一切記述せず、肯定的な観点で記載することが特長 


基本ポリシーとして、『4つの原則』と『5つの要素』が示されてます。


4原則 

1. Empowerment

2. Holistic Development

3. Family and Community

4. Relationships



5要素

1. Well-being

2. Contribution

3. Exploration

4. Belongings

5. Communication



日本がいいかニュージーがいいかという視点ではなく、親御さんご自身が自分の子育て方針やお子さんに対する思いに従って決めるべきです。


良いか悪いかより12歳までの教育環境に何を求めているかという視点です。



可能なら日本の学校にも通い、こちらの学校も経験する、ということが実現できれば、それはお子さんにとって大きな経験値になることは確信しています。

お子さん自身がどちらが自分に向いてるかを決められるようになれば理想かもしれません。



もちろん、先送りして、高校生になってからの留学ももちろん価値ある部分が多いでしょう。行かないよりはいいと思います。


ただ、保護者代わりとして留学生の三者面談に参加したり、生徒から話を聞く機会があったり、留学生活が数年に及ぶ当社がサポートする留学生活からも話を聞く立場からすると、年齢が高くなればなるほどネガティブな感想も増えてきます。


それはニュージーの教育環境がというよりも、国や場所に関係がない、人間関係のストレスや、集団生活、社会性に関しての悩みだったりします。思春期です。


ある程度の年齢を経てからの留学は、その子自身のみならず受け入れる側にも独自の世界が固定し始めていますから互いに溶け込むのも難しくて当然でしょう。


その壁を踏み越えていくことが真の自立であり、国際化、個性化なのですが。



現実的には、その子自身の人柄や生活習慣などの問題とはいえ、それが小学生や幼稚園時代であれば、受け入れる側にもヘタに凝り固まった偏見や固定概念がないので素直に仲間に入れてくれるという側面もあります。


なまじ知識が増えたり経験を重ねるほど素直さや純真さを失いますしね汗


こんな歴史の授業なら楽しんで学べそうだと思います…


ではどうやって、小学校留学や親子留学を実現すればいいのでしょうか?


夏休みだけなどの短期留学を受け入れてくれる公立校は殆どないのですが、私たちとの関係で特別に数校だけこの夏休み期間(日本の)ならいいよと言ってくれるような学校もあります。


不安な人はまずそういった短期からがいいでしょう。百聞は一見に如かずですから。


親子で挑戦しよう、という方なら半年(2学期間)または1年(4学期間=NZは4学期制です)の留学を。


1年通えばお子さんが劇的に変化を遂げる可能性が大です。積極的になったり笑顔が増えたり。

お子さんだけではなく、親子でともにニュージー(に限らず日本以外の国)の教育を体験することで、間違いなく目からうろこが落ちたり新しい価値観が芽生えることでしょう。


そのメリットは計り知れないと思います。もちろんデメリットや向いてない方もいるでしょう。次回以降はその辺も含めてお伝えできればと思います。


これらの学校訪問記録の動画や詳細は4月22日のセミナーの場で直接お伝えします。

また、その翌週からゴールデンウィーク期間を通して開催する『NZ移住留学個別相談会』の場でも、参加者の方にはリクエストに応じて個別に直接お伝えすることができます。


<その2に続く>



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『ニュージーランド移住留学セミナー ~親子留学/子弟の留学説明会』    
 

日 時: 4月22日(日)13:00~16:00

場 所: 東京都港区新橋/汐留エリアの会議室

ニュージーランドへの子弟留学や大人の留学をメインテーマに、現地生活のようすや現地就労など、幅広い内容でお届けする予定ですが、参加予定者様から事前にいただいたご質問や疑問に沿って現地調査し、セミナー当日にその内容をお伝えします。


4月5日時点で残席はあと1組様分のみです。今週いっぱいで締め切り予定です。


締め切り後はキャンセル待ちをしていただくか、ゴールデンウィーク期間中の『NZ移住留学個別相談会』のご案内、または次々回5月20日開催のご予約案内となります。

詳細、お申し込みは こちら   からどうぞ。
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