やはりおかしい、よ『プレミアムフライデー』制度~働いている人たちが本当に求めていることなのか~ | にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ~入道のブログ

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20年間の苦しくしんどかった体験が私に構築してくれた「私の『生きること・働くことそして経営すること』への『想い』」。それを書き連ねていきたいと思います。

<<ブログ 257>>


      以前に記している<<ブログ 255>>の続編的になりますので

   宜しければ、<<255>>と合わせてお読みいただければ、と思

   います。


      今回も素敵な「挿絵」を歳のちょっと?離れた友達

              さいたま市にお住いの画家、田中拓馬さんが画

      いてくださいました。

        拓馬さん、ありがとうございます。


        田中拓馬画伯のオフィシャルサイトも訪ねて

      いただければ、と思います。


                        http://tanakatakuma.com/


 

                    やはり!!おかしいと感じてなりません

     『プレミアムフライデー』

            国と一部の大企業主導の制度

    実際に働いている人たちの「心」「想い」無視、

   「働いている人たちが「本当に優先順位一番で」

        実現を求めている仕組みなのか

           ~変わらない私の想い~   by 入道


 
 私の感じている「おかしいよ」「おかしいぞ」「変だよ」・・の想い、

それは、このプレミアムフライデー制度誕生にあります。

 


                 

                               挿絵は田中拓馬画伯 画


 私の想いを書いていく前に、この制度「プレミアムフライデー」とは

何かについて「2つ」転記しておきます。

 なお、「2つの文」の中の『文字色付け』は私が行っています。


<<プレミアムフライデーとは>> 経済産業省 2016/12/12

   個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買い物や家族との外食、

   観光等)や、そのための時間の創出を促すことで

        (1) 充実感・満足感を実感できる生活スティルの変革への機会

       となる

    (2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる

    (3) (単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけ

      となる

   と、言った効果につなげていく取組です。

   官民で連携し、全国的・継続的な取り組みとなるよう、この取組

   みを推進するため「プレミアムフライデー推進協議会」が設立さ

   れました。

   本日(2016/12/12)第一回会合が開催され、実施方針・ロゴマー

   ク等が決定されました。また、本取り組みを進めるにあたっては

   働き方改革などライフスタイルの変革ともあわせて推進してまい

   ります。


<<プレミアムフライデー>> コトバンク 知恵蔵mini 2016/12/13

 経済産業省と日本経済団体連合会などの経済界の団体が個人

   消費を喚起するため、毎月末の金曜日に午後3時をめどに仕事

   を終えるよう企業に対応を呼びかけるキャンペーンの名称。

   2016年12月12日、政府と経済界は初めて協議会を開き、17

   年2月末の金曜日より同キャンペーンを実施するなどの方針を

   決定した。

   同キャンペーンの導入により、長時間労働の是正など働き方改

   革にもつなげる。第一生命経済研究所の試算によると、国内の

   大手企業や中小企業の従業員が一斉に午後3時に仕事を終え

   て買い物や旅行、娯楽などの消費をおこなうと仮定すると、消費

   は一日あたり約1230億円に上とされ、1300億円を超える

   『ハローウィン』の市場規模に匹敵する規模になる、と推計されて

   いる。


 私が「おかしいよ」「へんだよ」と感じていることを言葉を連ねるので

なく、「なぜおかしいのか」「なぜへんなんか」・・・

その『原因』を私なりに、「5つのポイント」にまとめてみたいと思います。


では・・・

 

① 実際に働いている人達の

   『早く実現して欲しい』『早く変えて欲しい』『はやくこうして欲しい』

   と言ったことの「実現」ではないこと。

    つまり

 働く人たちからの声(要望)の実現ではない」

   言うことに尽きる、と想っています。


    端的に書いてしまいます。


        実際に「働いている人たちの『心』」を無視して

        「ほら、こんなにいい制度を創って大企業の代表たち

        にも声かけているんだから、月末の金曜日は15時で

        仕事を切り上げて、みんなでお金を使いなさい」・・・・

        こんな動き、一方的な働きかけがこのプレミアムフライ

        デーなんだ、と感じてならないのです。


        働いている人たちは「現在働いている会社の就業

      規則に書かれていることと現実を合致させて

        欲しい」と想っているのでは、と素直に想うのです。

           ・超過勤務と超過勤務手当の支払い

          ・有給休暇制度

              気兼ねなくきっちりと堂々と休みがとれるように

          ・休職制度 等々

 

 しかも・・、と言うことで二つ目の理由になります。


② 「働き方」にはたくさんの働き方があり、また働いている業界、

   働いている職種・・・非常に「多様性一杯」なのに今回の制度は

   ・・・・・・・・・・・


     「土曜日&日曜日が休日の週休二日制&月給制が採用

     されている、言ってみれば、「大企業で仕事をしてい

     る人たち」の内、「オフィスでお客さまと相対せず

    に働いている人たち」だけ対象としている」制度で

     あると想うのです。そう想います。


             

                                  挿絵は田中拓馬画伯 画

          ↑

      ●現場、あるいはお客さまの予定を最優先する営業職

       など多数の「稼いでいる」人たちは対象となりにくい、

        月末の金曜日に3時で勝手に仕事を止めることは

       できない

 

           ●月給制ではなく「時間給」の人たちはどうなる?


           ●土曜日曜が「休み」でない人たちが働いている企業

        、例えば不動産業界、デパート業界、飲食業界・・・

        などで働いている沢山の人たちはどうなる?


           ●中小企業で働く人たちはどうなる?どうする?


           ●有限会社など会社組織ではあっても実態は社長一人

       だけ、朝から晩まで日曜日も関係なく働いている人たち

        はどうする?


           ●近年、ブラック職種と明らかになりつつある学校の先生

       、特に土曜・日曜・祝日のクラブ活動のために出勤が、

       あたりまえ化している中学校の先生たちは?


           ●一日たりとも欠かすことのできない、朝夕の搾乳が

       必要な酪農に携わっている人たちは?


           ●農業に携わっている人たちは?


           ●プレミアムフライデー制度で月末金曜日に、今までよりも

       2時間早く仕事を始めなければいれなくなった人たちは

                勤務時間が増えるだけ?


         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これくらいにしておきます


③ 人の「幸せ」ひとつのカタチ押し付けている。

         ⇒押し付けては絶対にいけないものなのに!!!!!!!!!!!!!


          ひとり一人、「しあわせのものさし」は違うもの

     ひとり一人ことなるのがあたりまえ、なのに


        『月末金曜日の終業時間を3時にして、

        お金を使えば「しあわせに」なれる』

 

    こんな押しつけをしていると感じています。


        お金を使えば幸せになれる!?


              お金を使わなければ幸せになれない?


         

                                  挿絵は田中拓馬画伯 画


                ↑

             経済産業省 プレミアムフライデーの実施方針から
                     ↓

          ・個人が幸せや楽しさを感じられる体験

              (買い物・家族との外食・観光など)

                    ・15時退社になれば地域等のコミュニティ

           機能強化や一体感の醸成につながる


        ?????????????????????????????????????????


④  働き方改革の言葉を掲げてはいますが、目的は単純に

  『お金を使わせること』になってしまっていると感じてなりま

     せん。
 

          

                               挿絵は田中拓馬画伯  画


     ●冒頭に記しています経済産業省による「プレミアムフラ

      イデーとは」にも明確に記載されています

 

         (3)(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えて

        いくきっかけとなる。


     ●だから・・・世の中に「プレミアムフライデーによる『経済効

      果』なんて数値が出てきている、出させている??


          ●だから、「経済産業省」なんですよね。

       働き方改革を第一目的とするのなら所轄官庁は「厚生

      労働省」ですよね・・・。


そして最後5つ目のおかしいな、です。


⑤ どうしてこの制度のスタートにあたって

   『官・お役所が「範を示すこと」で動きを広めていく』、おかしく

   ありませんでしょうか。

     どうして「官」から月末金曜日に仕事を3時で終える動きの

     『範を示す』ことが必要なのでしょうか。


    テレビでも15時に退庁する霞ヶ関の人たちの姿が放映され

    てもいました。


 前記していますように、プレミアムフライデー制度を

       実際に実施している、制度を実施している会社、人

       たちは「働いている人たちの『本当に一部の人たち』」

      だと想うのです。


 

    私の感覚ですと、お役所で働く人たち「官」の人たちへの

    こういった制度の実施は「『民』で働く人たち」の大半の人

        たちが実施している状況になってから、と想うのです。

                                   ||

 (会社の中でも同じ。上位役職の人たちへの実施は現場

          で働いている人たちの大半の人たちが実施している状況

          になってから初めて実施していく。 

                  これが「あたりまえ」だと思います)


         ●『官主導」だから・・・・。

 

            さまざまな「締め業務」が実在している「多忙」

            な『月末金曜日』なのか、なんて考えてしまい

           ます。


         ●企業の執務ベースから考えたら(=「民」から考え

          たら) 「月末金曜日」はたぶん、除外していくの

          では、と長年民間企業だけで仕事をしてきた、

          実際に経営に携わったことのある私は自然に、

          そう想うのです。


  第2回目、「3月の月末金曜日」は・・・・


   な、なんと「年度末」の3月31日となります!!!!

             日本の多くの会社の「決算日」でも、ある・・。

 

                        実施する、のでしょぅか!!??


              今回も最終行にまでお眼を進めていただきまして

                      ありがとうございます。


                      プレミアムフライデー、

                     私自身のおかしいぞ、は

                      ものすごく単純な疑問

             「働く人たち自身が「なんとかして欲しいこと」の

           「優先順位第一番」のことなのか、と言うことにつきます。


                      働く時間が短くなれば

                   みんな「嬉しい」のでしょうか。


              働く現場での嫌なこと・しんどい事、辛い事は

                      働く時間を短くして

                    お金を使えば解決されて

                 みんな「幸せ」になるのでしょうか


                    働き方改革となる、のでしょうか。


                     単純な疑問なのです。



                                             ありがとうございます。

                      にんげん・しあわせ・ゆめ・こころ 入道(入村 道夫)