国際人とは外国語を話せる人のことではなく、自国の文化を知る人のことだ ... 云々

 

2024/09/01 森澤勇司 東洋経済オンライン
能楽師 小鼓方


見えない世界を語る、世阿弥は「天才プロデューサー」
その言葉には、バーチャルとリアルが交錯する未来へ向かう現代人の、大きな生きる力になる哲学(不安への答え)がある

 

世阿弥の言葉には、見聞心(視覚、聴覚、体感覚)など、NLP(Neuro Linguistic Programming:「神経言語プログラミング」)を始めとする海外の最新心理学とも共通する部分が多いのも特徴 ...... 以下に、超訳二語

努力は人に認められる

どんなに人気のあるベテランでも、周りから受け入れてもらうための努力をしている

 

長年努力を怠らないベテランは、たとえ肉体的には衰えてきたとしても変わらぬ人気を誇る

 

人気があるということは、目を引く面白さがあるということ
長年人気を保ち続けている人には、どんな有望な若者でも勝つことはないだろう

勝負を左右するもの

タイミングには恐ろしい力がある
昨年は大人気だった人が今年はさっぱりということもある
どんなに準備をしても良い時もあれば悪い時もある
この因果は、私たちにはどうすることもできない

だからこそ、この事実を受け入れ、不調の時には実力以上に見せようとせず、相手より評価が悪かったとしても気にせずに余裕を持ち、できるところを確実に演じ続ける

期待外れだと思われるかもしれないが、一番重要な場面で、しっかりと全力を発揮すれば十分挽回はできる
調子が悪いタイミングにも使い方があるのだ

世阿弥 Ze・Ami(1363 ? - 1443?)室町時代の能楽師

父の観阿弥とともに能楽を大成し、多くの書を残す

なかでも『風姿花伝』は名著として評価が高い

観阿弥と世阿弥の能はその後も受け継がれ、世阿弥の多くの作品は現在も上演され続けている