読書感想を最近記していなかった。

そのため、いろいろな本を立て続けに読んでいると

内容がごっちゃごちゃになってきて、

自分がどんな本を読んだのか、分からなくなってきていた。

そこで、

やっぱり記しておこうと思う。

まずは、楽園のカンヴァス 原田マハ著。

原田マハさんの本は「本日はお日柄もよく」で好きになり

「キネマの神様」でロックダウン。そして、久しぶりに読んだのが

これ、「楽園のカンヴァス」。

本誌は、原田さんご自身がキュレーターをされてた関係もあり、

美術館の内部や絵画のことが事細かに書かれている。

 

冒頭、美術館の監視員として働くシングルマザー、早川織絵が

反抗期の娘に手を焼く母親として描かれている。

その織絵は、実は、昔アンリ・ルソーの研究では世界で一目置かれる立場で

あった。一方、現在ニューヨーク近代美術館のキューレーターとして活躍する

ティム・ブラウン。このティムから、今度日本で開かれるアンリ・リソー展を

任せる条件として早川織絵を指名してきたことから物語はぐっと奥行きを増し

世界へと広がっていく。

ルソーの絵画の魅力、そしてルソーに関わっていたとされるピカソ。

ルソーの生い立ちや絵画が世に出た物語などもこの一冊から読み取ることが

できるという“おいしい一冊”となっている。

アンリ・ルソーにはあまり興味がなかったが、もし、どこかで展覧会が

開かれるようであれば一度ホンモノを観てみたい、と思った。