書店員さんオススメという本著。奇想天外な内容がなかなかおもしろい。でも、私の中の奇想天外といえば「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」「プリンセストヨトミ」「偉大なる、しゅららぼん」万城目学先生。万城目先生のは、普通の人では絶対に考えられない奇想天外さ。一方今回の原宏一先生は、日常生活の中でありそうでなさそうな奇想天外。中でも背筋が凍るのが、「ボランティア降臨」。ある日突然ボランティアです、と知らない女の人がやってくる。丁度義母が足を悪くしていて、パートに出かけることができなかった主婦がきやすく頼んだことから、すこしずつ家に入り込まれる。そして義母だけでなく夫、そして子供まで乗っ取られていくという、ありそうなこわ~いお話し。

でも、全てにおいて、最後の終わり方がちょっとサラリとしすぎている。私としては、もうちょっと突っ込んだ内容の方が良いなあ。