「プリンセス・トヨトミ」の作者、万城目学氏の本。本当にこの方の頭の中はどのようになっているのか・・・なんでこんな物語が出てくるのか、さすが作家。私は、ファンになってしまいました。とにかく笑える。本を読んでいてこれだけ笑える本は久しぶり。電車の中で読んでいたときは困った。周りの人はきっと変な人だと思っただろうに。
大阪人ならホルモー?ホルモン?と思いがちですが、ホルモーです。奇想天外。でも、実在の大学名、地名が出てくるので、本当にありそうな気もしてくる。陰陽五行、安倍晴明あたりは結構真面目。ちょっと為になる、そして元気になる本です。
物語は、二浪してやっと入学した京都大学生、安倍。ひょんなことから入った変なサークル「京大青龍会」に入部したことから始まる。京都には、他にも同じようなサークルが存在していた。京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、龍谷大学フェニックス。それぞれ脈々と受け継がれている歴史を持っており、安倍の代で500代目となる。晴れてホルモーの一員として認められば、自分のオニたちを鬼語で指令を出し、闘わせる。負けを認めるときに発するのが「ホルモー」という言葉なのである。
諸々物語の中に登場するのですが、もうこれは読んだ方がおもしろい。万城目氏の天才ぶり、ばかばかしさに触れることができるでしょう。
実は、読み終わってすぐにDVD「鴨川ホルモー」を借りて見てみた。主人公の安倍は山田孝之、栗原千明と最近大活躍の濱田岳も登場。物語を知っているから良かったものの、かなりはしょられていた。でも、オニたちはどのように描かれているのか、というのがすごく興味があったのだが、ほんと、笑えました。いいなあ。大学生。やりたいなあ、大学生。