珍しい本に出会いました。(星の数ほどある中から、その本に出会って、いろいろ感じる。まさに出会いですよね・・・)
その本は、本屋さんではなく、最近お近づきになれたN氏からお借りしたもの。実は、N氏がこの本に登場しているのを見せてもらって、おもしろそうなのでお借りしたのです。
「ちゃらんぽらん男、居酒屋をつくる」
こんな正直な、そして実名がそのまま入っている本に出会ったのは初めてです。実在の人物、田中秀嗣さんとお嫁さんえっちゃんが居酒屋をオープンさせ、そしてオープンしてからの日々を綴った奮闘記。実在のお店「さかなのさけ」の魅力が余すところなく書かれています。
居酒屋をする!と決意したときに会社から異動命令が出たり、偶然にも良い物件にあたったり、本当に出店するべくしていろいろなことが重なる・・・と書くと、とってもラクチンな環境でオープンまでこぎつけた、かと思いきや、いえいえ、異動命令により退職して退路を断ったり、隣のお店の女将に怒鳴られたり、椅子が出来てこなかったりと、波瀾万丈の様子が書かれています。また、オープンしてからも、お客さんとのやりとりもおもしろい。お客さんだからって何をやっても良いわけがない、だからお客さんを選ぶっているのも納得すると同時に私もお客さんだからっていう態度になっていないか、しばし考えたりしました。
ちゃらんぽらん、では決してないと思いつつ悲壮感がないのは、田中さんとえっちゃんのあったかい夫婦愛というか、2人で店を支え、そして周りの人々との人間同士のあったかい交流も描かれているからでしょう。読んでいて、下戸の私も「行きたい!」と思いました。ただ残念なことに今、このお店は東京は六本木の方に移転してしまっているのです!あ~残念。本物の田中さんとえっちゃんに会いたいなあ。
さかなのさけ
http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13040077/