現在、ジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」が兵庫県立美術館で開催されています。人気の展覧会だったので、夏休みが終わって、夕方開館をやっている日を狙って行こうと思っていたら、すっかり忘れてしまっていて先日ようやく行ってきました。
兵庫県立美術館は、JR灘駅か阪神岩屋駅から徒歩8~10分。神戸特有の山側から海側へ下っていくので、行きはヨイヨイ帰りは、ヨッコイショです。
さて、展覧会。子供のときから自分がアリンコや外の虫たちのようになったら、どんなふうに世界は見えるんだろうと思っていたのが、実現できた感じでした。人間のものを「借りて」くる「借りぐらし」をしているアリエッティとその両親の世界。まず、森の庭に入り込みます。そこには、夢見ていた大きなタンポポや草花、てんとう虫たちの世界が迎えてくれました。おお!感動。と思っていると、どんぐりやガラス瓶、クリップや鉛筆などを巧みにインテリアとして使用しているアリエッティのお部屋やリビングが現れます。映画の世界に入り込み、次はどうなるんだろう、と思っていると、終了。隣の子供が「えええ!終わり~」という。同意見・・・もう少し浸っていたかったなあ。
そのほか、映画美術の神様、種田陽平が手がけている映画の世界が細かく紹介されています。そこで、ふと。私は、今、舞台美術の神様、竹内志朗先生とお仕事させていただいているのですが、映画と舞台、規模が違うだけかと思っていたけど、違うんだと感じました。しかし、いかに観客にその世界に引き込むか、というところは共通しているので、作品にかける思いは一緒なのでは。そういう意味では、舞台美術にも、もっともっと注目されても良いのでは、と思うのです。