今年も始まりました「月一シネマ歌舞伎」。
今月は、「蜘蛛の拍子舞」と「身替座禅」の2本立て。
蜘蛛の拍子舞は、坂東玉三郎さんの美しさが際立ったものから一変、妖気漂う女郎蜘蛛へと変化し、次々に蜘蛛の糸を繰り出す舞台が圧巻。題名にある「拍子舞」とは拍子にのって歌うように台詞をいいながら踊る技法だそうですが、玉三郎さんが渡辺綱演じる尾上松緑、源頼光を演じる尾上菊之助と踊るのも、怪力、坂田金時を演じる坂東三津五郎と踊るのも、これぞ歌舞伎という見ごたえのある1本。

そして、もう1本、「身替座禅」。いつも時代でも奥方は怖いもので、頭を使って巧妙に身替りを立て愛人のもとへ急ぐ主人公。しかし、その身替は早くもバレて、気分良く帰ってきた頃にはすっかりその身替りは奥方になっていた・・・。主人公、右京に中村勘三郎、身替りとなった家来に市川染五郎、そして奥方玉の井には、坂東三津五郎という素晴らしい配役。笑えます。そして、出てきただけでも、くすりと笑かす勘三郎さん。シネマ歌舞伎を見るたびに、本当に惜しい方を亡くしたと思います。

どちらも私のような素人でも楽しめる作品です。オススメ!!

月一シネマ歌舞伎
 http://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/news/tsuki1_2s_sche.html

無題