ついに読みました。百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」。話題になっていたのですが、文庫本になるのを待っていたのですが、待ちきれず購入。
ご存じ、出光興産創業者、出光佐三氏の自伝的小説です。文中は、国岡鐡三となっていますが、登場人物は全て実在の人物で、実際にあったことばかりです。百田さんは、「日章丸事件」を日本人として知らなかったことから調べはじめ、日本にこんな人がいたのか、と驚愕し、一気に書き切ったそうです。戦後、出光氏がいなかったら今の私たちの石油生活はなかったといっても過言ではないでしょう。次から次へと来る困難に「日本人としての誇り」を胸に立ち向かった出光氏。タイムカードなし、出勤簿なし、馘首なし、定年なしという絶対的『人間尊重』の個人商店であった出光興産。その理由を出光氏は、信用しているから、家族だから、と答えます。よく従業員は家族・・・と聞くことがありますが、これほどまでに信用しているところは果たして本当にいるのか。また、従業員も店主、出光氏のために命を賭けて働きます。終身雇用が崩れている現代、これも今や果てしなくゼロに近いと言っても過言ではありません。雇用関係だけでなく、家族、夫婦、兄弟、全てに、この信頼関係が関係しているのでは、と感じました。
果たして、今のこの世の中に出光氏にような日本人はいるのか・・・。
文中に良く出てくる「愛国心」「日本人としての誇り」。私も、誰それが悪い・・・など、文句ばっかり言ってないで今一度考えてみたいと思いました。
※出光佐三氏の言葉がありました。心に響くものがいくつも出てきます。中でも3月にアップされていた「お互い」。本当に人間同士「お互い様」の精神でいると戦いはないのだろう。私も腹が立った時、「お互い様」とつぶやいてみよう。
http://www.idemitsu.co.jp/100year/idemitsu_sazou/


ご存じ、出光興産創業者、出光佐三氏の自伝的小説です。文中は、国岡鐡三となっていますが、登場人物は全て実在の人物で、実際にあったことばかりです。百田さんは、「日章丸事件」を日本人として知らなかったことから調べはじめ、日本にこんな人がいたのか、と驚愕し、一気に書き切ったそうです。戦後、出光氏がいなかったら今の私たちの石油生活はなかったといっても過言ではないでしょう。次から次へと来る困難に「日本人としての誇り」を胸に立ち向かった出光氏。タイムカードなし、出勤簿なし、馘首なし、定年なしという絶対的『人間尊重』の個人商店であった出光興産。その理由を出光氏は、信用しているから、家族だから、と答えます。よく従業員は家族・・・と聞くことがありますが、これほどまでに信用しているところは果たして本当にいるのか。また、従業員も店主、出光氏のために命を賭けて働きます。終身雇用が崩れている現代、これも今や果てしなくゼロに近いと言っても過言ではありません。雇用関係だけでなく、家族、夫婦、兄弟、全てに、この信頼関係が関係しているのでは、と感じました。
果たして、今のこの世の中に出光氏にような日本人はいるのか・・・。
文中に良く出てくる「愛国心」「日本人としての誇り」。私も、誰それが悪い・・・など、文句ばっかり言ってないで今一度考えてみたいと思いました。
※出光佐三氏の言葉がありました。心に響くものがいくつも出てきます。中でも3月にアップされていた「お互い」。本当に人間同士「お互い様」の精神でいると戦いはないのだろう。私も腹が立った時、「お互い様」とつぶやいてみよう。
http://www.idemitsu.co.jp/100year/idemitsu_sazou/

