以前テレビ番組で阿川佐和子さんが「向上心を持つのをやめた」とおっしゃっていた。その理由は、必要以上に理想を追いかけてしまうから。と。そして、少し前、いつも元気になるメールマガジンをお送りいただく方から、1939年に亡くなったフロイトが言った言葉をいただきました。それは、
「自分たちの時代の以前に、“幸せ”とか“不幸”を論ずる人はいなかった。“幸せ”や“不幸”というものを人々が口にするようになったのは、自分たちの時代くらいからだ。前の人は、全く口にしていないし、話題にもしていない」
そうです。フロイトの時代以前は、人間には幸せとか不幸とかという概念が湧いてなかったというのです。
人と比べるから理想が生まれ、幸せとか不幸とかになるのか、と。
目標と持て、向上心を持て、と言われ、それがないと人でないような言葉を浴びせられる。今、私達はその言葉に押しつぶされそうになっていないかと、不安になる。どうしても、こういろいろな情報が遮断できず入ってくると、人と比べないというのが難しくなるのですが、ただ、好奇心だけは忘れたくない、と思う、今日この頃です。 

花言葉:好奇心
ハツユキソウ
 ハツユキソウ