エリック・フランクリンと、モートン・ディスマーによるフランクリンメソッドのトレーニングYear1を終え、NYに戻ってきました。
今回ボルダーでトレーニングをしたグループでは、うれしいことに全員が無事テストに合格し資格を頂くことができました。
このフランクリンメソッドYear1トレーニングではイメージを使ったトレーニングの様々なアプリケーションの仕方とその教育法、また骨や関節の動きに着目してプラクティスを積んできましたが、いかに自分が自分の体のことを知らず、また、感じようとしていなかったか、思い知らされました。
自分の体で感じていなければ、人に教えることなどできません。モジュール2、3と進んでいくうちに知識だけが増えていき、自分の体で実際にEmbodiment(自分の体で感じ、取り込むこと)ができていない、と悩む辛い日々でした。
また、ピラティスインストラクターがフォーカスをおく「筋肉」が人間の心体を構成する要素のほんの一部でしかないということも学ぶと共に、自分の中で大きな葛藤もありました。ピラティスはコア・トレーニングと言われるけれど、たとえば腹横筋のエキセントリック収縮に集中してエクササイズを行うのと、脊柱の椎間板の、更にその中の髄核の動きをコントロールしようとしながら行う動きと、いったいどちらがより「コア」なのかと問われれば・・・・・・答えは明白ですよね。それを認識しつつも動きを教えるときにあえて筋肉にフォーカスを置くのと、知らずにただ筋肉の動きを教えるのとでは動きの質に大きな差が出ます。
ハードな試験が終わった今、今回の経験が、今後の私のピラティスの学び・教えにどのような変化をもたらすのか、純粋に楽しみです。
さて、エリックはYear1の最終モジュールの最終日に、内臓のムーブメントにフォーカスを置いたクラスを紹介してくれました。
Year1で骨、Year2で筋肉の経験解剖学を学ぶけれども、実は内蔵のムーブメントこそが体全体のムーブメントを作るためのキーであり、内臓が機能的に動かないと、骨や筋肉も含めた体全体のトーンやコーディネーションが保たれない、ということ。・・・というとなんだか難しそうに聞こえるけれども、これらは皆、自分の体の中で実際に起きていることです。
エリックは、
"I'm just teaching you your own body"
「 私はただ、あなたたちの体のことを、教えているだけなんだよ」
と言います。
でも、世の中の何人の人が、体が屈曲するときに肝臓が踊るように動く、などということを実際に体の中で感じながらエクササイズを行っているでしょうか。幸せな脊柱、などポジティブなことを考えるだけで肩の緊張が取れ姿勢が改善すると思うでしょうか。
このトレーニングで得たものは、単に資格証だけではありませんでした。これから数年、数十年、一生かけて学び、感じ続けていくことの、入口の扉を開いてもらったのだ、というように感じています。
さて、日本でもモートンが去年からフランクリンメソッドのトレーニングを始めているとか。ということは今後私が日本に帰ってからもYear2、Year3と日本で学び続けられる環境があるということですね。楽しみです。
※写真
エリック・フランクリン(上)、モートン・ディスマー(中)、
それから、6月のPat先生の日本人ワークショップでもお世話になった、Level2エデュケーターのジャン・ダン(下)と。