土曜日のお昼ご飯時に母の病室へ行った時の事。
母 『今日な・・・、すごい ”楽” やねん。 昨日の晩までしんどかったのに・・・・今日、すごい ”楽” なった。』
私は、ステロイドが効いているのかと思った。
母は、”しんどい” とか、ほとんど言わなかったけど、
主治医は、色んな検査結果を見て、
【あぁ見えて、本人、ものすごくしんどいと思うよ】 って何度か言っていた。
母が、しんどいとあまり言わないので、私も母の本当のしんどさなんて、
全く”ピン”ときていないのだと思った。
それは、母が”今日は楽”と言った時に、
にょろ 『昨日までしんどかったん』
母 『(コクンと頷き) すっごいしんどかった。』
にょろ 『どこがしんどいの』
母 『(顔にいっぱい皺寄せてイヤな顔をして) もう、どこかわからん。 ぜーーんぶしんどかってん。』
そっかそっか・・・・・
ずっと我慢しててんな・・・・・
でも、それがすごく楽になったと嬉しそうに言うので私も嬉しかった。
すると母が
『トイレに行きたい』
連れて行ってあげたいけど、以前注意されたので、
悩んだ。
でも今回は 【トイレに行きたい】 と言っただけでなく、
『トイレでおもいっきりしたい』
って言葉で心が打たれ、ナースステーションに許可をもらいに行った。
【私が一人で全部するので、トイレでさせてあげたいので、やらせてください。】 と。
すると、看護師さん達で相談、すぐに担当の看護師さんが来てくれた。
この看護師さんは、更衣室のロッカーが近いので、よく話をする気さくな人だったので、
私も頼み込んだ。
すると、手伝ってくれて、母を個室のトイレに行かせる事ができた。
そして、母を便器に座らせた途端、
母 『ごくらくや~~』
私は又胸が締め付けられた。
トイレの便器に座って”極楽”って・・・・
意識もあって、介助があれば歩けるぐらいの人が、大便をオムツでしないといけない苦痛。
私も頭ではわかっていたものの、
この時母が、トイレの便器で、大と小両方ができて、すごく喜んでくれて、
便器を覗いた時に………
私は甘かった。
想像がまだまだ甘かった。
母のオムツを換えた時、いつも液体の便だったんで、今まで思わなかったけど、
この時母は、便器にちゃんとした大便をした。
私はそれを見て、そんな便が出せる事に感動をしたのと、
自分が母の立場になって、液体でなく固形の便をオムツでする事の苦痛を想像して、
本当に反省をした。
母はもしかしたら、ちゃんとした便をするのをずっと我慢しているんだ
こんな便、寝た状態でオムツの中にして、その上に寝転んでいられるわけがない。。。。。ちゃんと意識があるのに。
3ヶ月前までトイレで普通にしてたのに。
所謂今の私に、それをしろ!と言われてるのと同じ。
母 『良かったー、おもいっきりできたー』
と本当に嬉しそうだった。
なんとかならへんのかな・・・・このおトイレ事情。
母の気持ちを想像したら、本当に、辛い。