脱ギャンブル→58日目  家族との面会→3/31


前回の続きです。




前回に引き続き


効果的なギャンブルの抑止行動


に関して綴りたいと思います


①ギャンブルをする動機を無くす

②ギャンブルをする機会を無くす(嫌がったら①に戻る)

③本人が制限や負担を負う(嫌がったら①に戻る)

④治療を行う


の4段階の構成の内、今回は②からスタートです


②ギャンブルをする機会を無くす(嫌がったら①に戻る)


機会を無くすはチャンスを無くすと言い換えも出来ます


ギャンブルをするチャンスとはどういう時か?


ギャンブルするお金が手元にある時

ギャンブルする時間がある時

ギャンブルしてもバレない環境である時


この3つが揃った時がギャンブルをするチャンスとなります


逆に言うとこの3つが揃わないとギャンブルは出来ません


例えば


時間があり、バレない環境でもお金がないとギャンブルは出来ません


お金があり、バレない環境であっても時間がないとギャンブル出来ません


お金と時間があってもすぐバレるのであればギャンブルは出来ません


この3つが揃わないとギャンブルは出来ないのですが、現実的にこの3つを依存症者から奪うのはかなり難しいです。


電子マネーの世の中とはいえ、社会人としてお金は最低限は財布にないといけませんし、全ての時間を管理することも出来ません


つまり今回の「ギャンブルをする機会を無くす」というのは


ギャンブルをしてもバレない環境を無くす


という事になります。言い換えると


ギャンブルをしたらバレる環境にする


ということです。つまり


ギャンブルの機会を無くす=ギャンブルをしたらバレる環境にする


というのが今回のお話となります。


バレる環境をどう作っていくのか


まずは


信用情報機関であるJICC、CIC、KSCへの開示請求を出来れば毎月、少なくても二ヶ月に一回は行う


これで借金をすればすぐにバレるという認識を持たせます


毎月だと年間3万円弱掛かりますが、このメソッドは年間200万円かかる施設への入所の代替案なので安いものです


このシリーズでパチンコは1時間で二万円使えるというお話をしましたが、公営ギャンブルの賭け金は上限無しです


ギャンブル依存はあっという間に借金を作ります。「半年に1回でいいか」とは油断せずに短いスパンで行って下さい。


次は


財布を所定の位置に置くようにし、いつ確認しても良いルールにする


前述したように依存症者は財布の中身を不自然なスピードで減らします。

いつでも財布を確認されるという意識は、ギャンブルしたらすぐにバレるという考えに繋がり抑止になります。


ご家族の方も財布のチェックなどしたくない事は重々承知しておりますが、必要な事なので協力してあげて下さい。本人にもしたくはないけどギャンブル克服には必要な事だからと説明して下さい。


そして次が賛否分かれる内容なのですが


依存症者のスマホに監視アプリを入れる


という内容です。


監視アプリは


GPSで相手の行動が分かります

通話記録やネット履歴が分かります


前述した信用情報の請求と財布の確認で、かなりバレる環境には近づけておりますが


例えば、友人や闇金から借りてギャンブルをするといった行動を抑止することが難しく、どうしてもスマホの使用を把握する必要があります


監視アプリがある事で、ネットギャンブルがすぐにバレる、パチンコ店にいるのがすぐにバレる、闇金へのコンタクトがバレる等を認識させる事が出来るので絶大な抑止に繋がります



もしその行為がやり過ぎと感じるようでしたら代替案で


家ではスマホを所定の位置に置き、いつ確認してもよいルールにする


というのでも抑止にはなります。ただし本人が使用履歴を削除したりで証拠隠滅出来るので、ギャンブルをしたくなった時の抑止には繋がらなくなりますが。


確認にもコツがあり、各アプリの使用時間とスクリーンタイム上の使用時間やネットの使用履歴を照らし合わせたりすることで、不自然な削除に気付くことも出来るのですが、説明が難しいです。


監視アプリ導入は、本人が本当に反省していて、心から立ち直りたいと思っているのであれば受け入れやすいというか、自ら監視して下さいという位の心構えであってほしいですし、例えば施設に入ればスマホは持てませんので、それに比べればとも思います。


ただしこれは家族関係に大きな影響を及ぼすので、取り入れるかどうかはそれぞれの家族にあった判断が必要だと思います。監視する側のストレスも大変なものがあります。


ちなみに監視は毎日する必要はないのです。ただ監視アプリが入っているという事だけで抑止になります


それでも思うのは、何かを得るためには何かを犠牲にする必要があるということです。ギャンブル依存症と借金を抱えながら、今までと家族関係は変わらずにストレスフリーな生活をしたいというのは、夢の話です。


ギャンブルや借金の状況が行き着くところまで行ってしまい、スマホの監視は必要だと考え至った時は本人に選択させるのもありだと思います。


スマホを監視される事と


離婚する事

次借金が発覚したら離婚する約束

別居する事

施設に数年間、数百万で入る事


等を天秤にかけて選ばせる


どちらも嫌だとなれば、お題にも記載がありますが


①に戻る必要があるかもしれません。なぜならまだ何かを隠している可能性が高いからです。


ここまでが②ギャンブルする機会をなくす(嫌がったら①に戻る)の内容となります


最後に今回もまとめです


②ギャンブルする機会をなくす(嫌がったら①に戻る)

=ギャンブルをしたらバレる環境にする

=信用情報機関への開示請求をこまめに行う

=財布を確認する事を認めさせる

=出来ることなら本人のスマホに監視アプリを入れる

=監視アプリが無理ならスマホを確認する事を認めさせる

=上記を嫌がるようなら何かを隠している恐れがあるので①に戻る



次回で


③本人が制限や負担を負う(嫌がったら①に戻る)

④治療を行う


を紹介して今回のシリーズは終わりとなりますので、明日もお付き合い下さいませ。



愛する妻と娘たち、今日も1日お疲れさま。

そしておやすみなさい。


今日もご一読ありがとうございました♪