4/1に、ユーロスペースに行ってまいりました。
カラックス監督の舞台挨拶は一般客撮影禁止だったので写真は撮れなかったのですが、
事前に寄せられた質問に答えていただくという
舞台挨拶にしては長い時間が用意されていて
じっくり監督の顔を拝みながらお話を聞くことができました。
緑色はフィルムではうまく再現できなかったけど、
デジタルになってとても綺麗に出るので使っているという話にへえええ〜と思ったり、
アダム・ドライバーは(ドニ・ラヴァンもですが)猿に似ていて、自分は猿がすごく好きだという話におおお〜と思ったり、
とても楽しかった。
それはさておき、
『アネット』はちょっと異色の作品で、
アダム演じるスタンドアップコメディアンのヘンリーが
愛によってダークサイドに堕ちていく
というのが大筋…なのかな。
全編音楽を担当しているのがスパークスで、
とにかくアダムもマリオン・コティヤールも歌いまくる。
特にマリオンの役はオペラ歌手なので、
とても難しかったと思うのですが
かなり頑張ったと思います。
なんたって、同時録音という恐ろしい収録方法だったそうですから。
そして、マリオンの美しさが突出してました。
なんかもう、本当に美しくて、
まさしくDIVAでございました。
あと、タイトルにもなっているアネットちゃんは
ほとんどがマリオネットだったのですが、
少し哀しげな表情の、とてもかわいい子で、
本当にぴったりでした。
ラストシーンの、床に転がっているアネットの抜け殻(マリオネット)と
彼女がいつも持っている猿のぬいぐるみ、の意味するものを
いまだに考えている私です。
ヘンリーの(大きくなっていく)痣も気になります…