台湾巨匠傑作選2018の目玉作品。
1950年代に読書会を開いたがために投獄された「許(キョ)さん」は
出所後は高齢者施設で暮らしていたが、
同じく読書会に参加していた「陳(チン)さん」が死刑になった原因が自分にあると、責任を感じている。
ある日許さんは施設を出て、彼のお墓を探すことを決意する…
ざっくりこんな感じのストーリーです。
台湾が急激に経済成長を遂げたため、
許さんの若い頃と街の様子がすっかり変わっているのが分かるシーンがあるのですが(西門あたりでしたっけ?)
そのシーンも含め、「失われたものを探す」年老いた主人公の姿がせつなくて、
胸を掻きむしりながら(比喩です^^;)観ていました。
歴史に翻弄された市井の人々の話。
こういう作品は、冷静に観ることができなくて
物語に入り込んでしまうので、映像が綺麗だとか音楽が良いとか、そんな感想などすぐには出てこなくて、
とにかく主人公と一緒に1950年代から90年代の台湾を生きた感じ。
観終わってから、自分が空っぽになった気がして
現実に戻ってくるのに時間がかかってしまいました。
基本的に登場人物は台湾語で話しているのですが、
国民党の軍人だった人は中国語だったり、ちょいちょい日本語が出てきたりします。
(何故なのかは、台湾の歴史を知れば分かります)
お友達のアブラが話す日本語がやけに上手で、
それがやっぱりせつないなぁ…なんて思ってしまいました。
台湾の歴史に興味がある方には、力を込めて推薦します。
観るべき作品。
