アメリカンカジュアルと卒園式の服装について。 | 黄昏新婚夫婦の切ない遠距離生活

アメリカンカジュアルと卒園式の服装について。

一ヶ月ぐらい前に卒園式を向かえるにあたり、
担任の先生から個人的に呼び出された。
「あのぉ、バークさん。すいません。
卒園式なんですが、皆さん正装されて来ますので、
よろしくお願いします」
は?
正装、ですか?
「そうなんです。一応、教会に行く時のような格好をしてきてください」
え?
教会って、私たち、教会には行かないんですけど?
数週間前にも学校からもらったお手紙には
式典に参加する家族の服装は「ビジネスカジュアルで」と書いてあった。
ほぉ。
借りる場所が神聖なる「教会」の一部だからかな?
確かにNYの補習校でも入学式にはみんなきちっとスーツとか着て
家族で写真撮りまくっていたなあ。
コサージュとか付けちゃってるママさんもいた。
こういうイヴェントになると「永住」家族と「駐在」家族がはっきりとする。
国際結婚のご家族は、普段からみんなかなりカジュアルだし、
卒業式だろうが入学式だろうが、関係ない(笑)。
数週間前から、回りのママたちの間でもしきりに当日何を着て行くか、話題になっていた。
「ヒトコさん、何を着て行くんですか?」
と数人のママ友たちからも聞かれたりして。
え?
別にまだ考えてませんけど?
先生に注意されなかったら、いつもとあまり変わらない格好して行っただろうなあ。
多分そういうオーラがプンプンだったから、先生も注意してくれたんだろう(笑)。
みんなのそういう話しを聞いていたら、私の中でも段々盛り上がって来た。
えぇと、じゃあ、何を着て行こうかなあ?
クローゼットの奥の方にしまってある昔の洋服を久しぶりに出してみたりして。
先週、カフェテリアで謝恩会の段取りなど決めていた時には
着て行く服装についてママ友同士で確認し合っていた。
その時に国際結婚をしているあるママが、
「日本から来ている方たちは、スーツとかしっかりと持っていると思うけど、
私たちはね、そういうもの持ってないでしょう?」
と言っていた。
アメリカで長く生活していると、着るものもだんだんいい加減になり、きちんとした格好をしなくなる。
カジュアルなアメリカは、何処へ行くのも普段着で許されるものね。
どんなにお金持ちでも確かにアメリカ人は、いつもスポーツウェアみたいなの着てるし(笑)、
学校関係の行事で、正装して来た親は見たことがない。
しかし私が思うに、そのママの発言は、ちょっと違う。
カジュアルなアメリカ人だって、ス-ツぐらい持ってる人は持っている。
働いていないステイホームママは、ビジネススーツは持っていないかもしれないが、
彼女たちは、イヴニングドレスとかだって持っていたりするもの。
夫婦で出かける時には、それこそびっくりする程別人のようにおしゃれして出かける。
以前住んでいた所でも、地元の「マナーハウス」などでボールルームパーティのような催し物や、
チャリティ団体が催すパーティ、またはお友達宅で子ども抜きのカクテルディナーパーティなど、
それはそれは、派手なパーティに出かけて行く人たちがたくさんいた。
ドレスコードが「ブラックタイ」で、殿方はタキシード着用、なんていうのもあった。
アメリカ人だって、やる時にはやる(笑)。
もしかしたらそういうのも、ニューヨークならではのことかもしれないが、
日本人だからとかアメリカ人だからとか、そういうのではなくて「クラス」の違いじゃないかと思う。
アメリカにいる「駐在」のご家庭は「優雅」だと一般的コンセンサスが取れているが、
多分これもちょっと違う。
確かに「チュウ妻」が着ているものや身につけているものはブランド品が多く、
仲良しママ友たちと高級レストランでのランチを楽しみ、
学校が休みになると家族であちらこちらに旅行に行ったりしている。
リッチな生活ですね、と思ったりもするが、お宅に遊びに行ったりすると、
いきなりこれがかなーり地味だったりする。
考えてみれば当たり前でしょうがないことなのだけれども、
「取りあえず」の生活だから、家具もないし、とてもシンプル。
住居に関しては、日本人はあまりこだわらないのかな。
反対に、お隣のカジュアルなはずのアメリカ人家庭のお宅は、
それはそれはゴージャスだったりして、生活レヴェルはかなり高い感じ。
まあ、その辺は国民性の違いでもあるのかな。
ということで、私たちも折角なので、
家族全員、ちょっとキレイに身支度をして当日に臨んだ。
以前は、恥ずかしがってこういう格好もしたがらなかった長男だったが、前日から積極的に
「ボクは、このシャツとこのパンツを履いて行くよ。タイはこれ!」
とあれこれ選んで自分のハンガーに掛けて用意していた。
よし、よし。
人生の記念となる節目だから、気持ちも引き締めて行きましょうね。

graduation_1

当日は、出かける前に車の前で記念撮影した(笑)。
車の前で撮る写真は初めてですねぇ(笑)。
結局私が選んだのは、20年近く前の「COMME des GARÇONS」。
若いママ友から「ヒトコさん、何だかバブル入ってませんか?」って言われてしまった。
え?ああ、そうですね(汗)。確かにこの服、バブル全盛時に衝動買いしたもの。
結局友人の結婚式に一回着ただけで、ずっとタンスの肥やし化していたなあ。
そう言われて初めて気が付いたが、「ビジネスカジュアル」にはちょっと派手だったかも(笑)。
ついている「24K」は純金で、久しぶりにずっしりと重たかった。
今の時代「ゴールド」なんて付けているのは、ヒップホップ系のお兄ちゃんたちだけ。
でも当時は「ゴールド」のブレスレットが流行っていて、お友達の間でも
重さを競っていたのよえ。わぁ、バブルの時代ってかなりイヤミな時代でしたねぇ(笑)。
え?そういうことをするのは、私たちだけ?かもねぇ~。
回りのお母さんたちの多くは「バブルの頃は高校生でした」という若い人たちばかり(汗)。


graduation_2

次男がさえない顔をしているのは、
記念でもらった「スーパーボール」を無くしてしまったから。
朝は「マミー、本当はベルトはいらないけど、ファンシーに見える為にベルトするからねぇ!」
なんてご機嫌に言っていたのにね。
その後、みんなで一生懸命その辺を探したら、見つかりました。


↓応援クリックよろしくお願いします。

ランキング上昇中!一日一回クリック、ご協力お願いします。

にほんブログ村 子育てブログへ
こちらの応援クリックも、よろしくお願いします。