NYは今、ブロードウェイ・ウィークの真っ最中。

9/5-9/18の間、参加しているミュージカルを2for 1=チケット1枚の値段で2枚買える、つまり半額で見られるという、とってもお得な期間なのです。

 

すでにチケットを購入された方、鑑賞された方も多くいらっしゃると思いますが、まだ「どれにしよう」と迷っていらっしゃる方がいれば、私が一昨日観た「Paramour」、なかなかおすすめです。

 

「Paramour」はCirque du Soleil初のブロードウェイミュージカル。

これまで様々な人気演目を提供し続けてきた同カンパニーの新たな挑戦です。

「Cirque du Soleilってサーカスじゃないの?」と思われますよね。

私も実は半信半疑で観に行ったんです。

 

でも「Paramour」はれっきとしたミュージカル。

舞台はハリウッドの黄金時代。

歌あり、踊りあり、ちゃんとストーリーあり。

そしてアクロバットやジャグリングなどがその中にうまい具合にでちりばめられています。

割合でいえば、ミュージカル7対サーカス3ぐらいの印象でしょうか。

 
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幕開き前の劇場。
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画期的なことに、前席の背もたれにマジックテープでMenuがはりつけてあり、会場を回るスタッフに飲み物やスナックをオーダーすることができます。

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オンラインでも良いみたい。
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ワインを飲みながら観ている人もいて、なかなかよいシステムだなと思いました。

 

ミュージカル中の様子は撮影厳禁だったのですが、最後のスタッフ挨拶のときだけはOK。

劇場は満席で、終わったときには全員がスタンディング・オベーションでした。

 

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こちらから作品の内容やキャストをご覧になれます。

https://www.cirquedusoleil.com/paramour

 

とにかく主役の女性、すごい歌唱力。

これがブロードウェイデビューだなんて。

やっぱりアメリカは層が厚い。

プロデユーサーAJ Golden役の人もうまかったなあ。

 

ダンスの演出も、なかなかおしゃれなセンスが発揮されていて、さすが、と唸らされる場面も。

私が特に好きだったのは映画のフィルムを利用したとても都会的なダンスの演出。

 

ストーリーには深みはないですが、逆に英語がわからなくても大筋はわかるようにできいるので、世界中の観光客が集まるブロードウェイにはちょうどいい感じかも。

 

 

終演後の劇場(Lyric Theater)前。

 

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実は私以前は熱狂的なCirqueファンで、1990年の「Nouvelle Experience」からずっと見てきたんですが、最近は前ほどでもなくなっていたんですよね。

 

私が最初に惹かれたのは、ヨーロッパの、特にフランスっぽい、ちょっとアンニュイで謎めいたムードを持った、私がそれまでに知っていた動物を使って大人も子供も喜ばせる明るいサーカスとは全然違った「大人のサーカス」だという点だったのですが。

 

どんどん人気が出て世界中を回るようになって、ものすごくアメリカっぽくなってきてしまった。

初めて道化役が英語をしゃべったときはもうかなりショックでした。

それまでは何語でもない、魔法の国の言葉みたいなのをぺちゃくちゃしゃべりながらもちゃんと観客とコミュニケーションを取っていて、それがとても好きだったのです。

ちょうどラスベガスが、洗練されたお金持ちだけの社交場たっだのが、どんどんファミリー向けのテーマパーク化していったのと似ているかも。

 

ただ、今回のようにブロードウェイミュージカルという典型的なアメリカの娯楽を題材にすると、もうある意味そんなことは気にならなくなりますね。

また、Cirqueの出し物というのも、道化、空中ブランコ系、力技、バランス系、ジャグリング等、とほぼ決まっていますので、これだけ作品を発表していくと、如何に見せ方を変えて新鮮味を出していくか、ということが重要になってきます。

なんといっても、HPによると今世界中で20もの演目を上演しているのですからね。

そういった中で、ミュージカル、というのはある意味思い切ったとても新鮮な切り口でした。

それがいいのか悪いのかは別として、Cirque du Soleilというカンパニーを全く知らない人が観に行っても、楽しめる作品になっています。

とはいえ、後半最初の悪夢の部分や、傘とボトルのジャグラーのあたりには、昔からのCirqueの雰囲気が残っていて私としてははやりちょっと嬉しくなったのでした。

 

と、珍しく熱く語ってしまいました。

やっぱりCirque愛、まだまだ強いですね(笑)。

 

Cirque du Soleil HP

https://www.cirquedusoleil.com/

 

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