栄養整形医学実践医の今日の独り言です。


整形外科には、

様々な『痛み』を持った患者さんが来院します。


『痛み』の治療は、

『痛み』の種類によって違います。


整形外科領域の『痛み』は、

多くの場合は、

"痛み止め" が処方される事がほとんどです。


しかし、


実際には、


"痛み止め" が効かない『痛み』が

かなりあります。


そんな『痛み』を和らげる、


あまり知られていない治療を

いくつかお話ししたいと思います。


いずれも実際に

私が患者さんに施した治療です。


今日はその治療の一つ、

オゾンガス注射です。


そもそもオゾン療法そのものを

知らない方がほとんどだと思います。


オゾンとは、

私達の地球を守ってくれている

オゾン層にあるガスです。


オゾン治療をするには、

オゾンガス発生器がなくてはなりませんが、


ちなみに、


日本全国の整形外科クリニックで、

オゾンガス発生器を常備している所は

凄く少ないと思います。


どんな痛みに使う治療かといえば、


急に痛くなって、

患部に熱を持って、

痛くてどうしようもない、


そんな痛みに対して行います。


具体的には、


急な肩の痛み、

急な膝の痛み、

急な手首の痛み、


とかが当てはまると思います。


どうやって治療するのかというと、

オゾンガス発生器から注射器で

少量のオゾンガスを吸い上げ、

それを痛い所に注射します。


使う注射器は、

オゾン耐性を施してあります。


普通の医療用の

ディスポーザブル注射器は使えません。


なぜならば、

オゾンが

プラスチックを瞬時に分解してしまうので、

注射器が粉々になってしまうからです。


だから、

オゾン耐性注射器を使う必要があります。


では、

私が実際に行った、

『痛み』に対するオゾン治療の例を

お話しします。


86歳の男性、

来院前日から特に何もしていないのに、

左膝のお皿の下が痛みだし、


来院当日にはそこが赤くなって熱を持ち、

左膝の曲げ伸ばしができなくなってしまい、

左足を引きずって診察室に入って来ました。


レントゲンでは、

特に異常なく、

感染している様子もありません。


でもとにかく『痛い』ので、

なんとかして欲しいとお願いされました。


診察してみると、

何らかの炎症が起こっているのは明らかです。


局所麻酔剤とステロイドの注射でも、

痛みをとることはできたかもしれませんが、

何だかその注射の後に、

感染を起こしてしまうかもしれません。


私の臨床的な直感的な勘で、

薬剤を使用した注射は避けようと思いました。


そして、

脳裏によぎったのが、

オゾンガス注射でした。


2ccのオゾンガスを吸い上げ、

痛がる患者さんの患部に針を指して、

痛みの部位の皮下にオゾンガスを注入しました。


『痛み』はどうですか?


注入直後に患者さんに聞きました。


『あれっ?

大丈夫みたいだよ、先生。

あー、痛くないよ。

すげーな、こりゃ。

あー、治った、治った。』


左膝の膝を曲げ伸ばししながら、

立ち上がって屈伸しなが、

歩きながら、

患者さんは答えてくれました。


私も正直、

ビックリです。


オゾン療法のセミナーに参加して、

そんな治療もあると知っていたのに、

いざ自分で行なってみると、

目の前で起こった事に本当に驚きました。


オゾンガスは、

反応性が高いガスで、

おそらく

患部の炎症が瞬時に治ったからだと思います。


嘘のような、

でも真実の出来事でした。


また、

こんな感じでブログを書いていきます。


では、また。


久しぶりなので、

私の書籍も紹介します。

骨と筋肉が若返る食べ方