栄養整形医学実践医の今日の独り言です。

 

今日は、

 

少し前に書いたBlogの抜粋から、

 

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『先生、実は同じサッカーチームのメンバーに、

この子のような症状の子供が何人もいて、

ほとんどの子が精神科に行っているんです。

私も受診を勧められていたのですが、ちょっと違うなと思って、

本当にこちらに来てよかったです。』

 

それを聞いて私は患者さんにお話ししました。

 

「○○くん、自分がどうやって改善したのか仲間に教えてあげてね。

そうすればチームのレベルも上がると思うよ。」

 

『はい。』

 

患者さんはニッコリと返事を返してくれました。

 

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お母さんに連れられて、

自分の栄養不足に気づき、

食事、生活習慣を変えて、

サプリメントでの栄養補給をして、

体調が良くなった○○くんが、

 

私とやりとりしたことを

自分のチームメイトに実践してくれました。

 

朝が起きれなくなって、

6月から学校に行きたくても行けなくなった、

同じサッカーチームの仲間に、

 

『俺もサプリを飲んで次の日の朝には楽になったから、

◎◎君も先生のところに行ってきなよ』

 

と声をかけてくれたおかげで、

 

お母さんと一緒に13歳の男児である

◎◎君が来院してきたのです。

 

このお子さんの住所と年齢を問診票とカルテで見て、

 

”ひょっとしたら○○くんの友達かもしれない”

 

と思っていたら図星だったので、

なんだか一人で感動していました。

 

自分が良くなった治療とはいえ、

 

まだ一般の方に知れ渡っていない栄養療法を、

同じ症状で困っている仲間に勧めてくれた

○○くんの他人を思いやる気持ちと勇気に、

 

感動したのです。

 

◎◎君の症状は、

ほとんど○○くんと同じですが、

 

◎◎君は

既に学校に行けなくなっているほど

辛さ度は高かった印象がありました。

 

食事内容をヒアリングすると、

 

食べるものや飲むものに

大きな変化があったことがわかりました。

 

お母さんの話では、

 

体調が悪くなる前には

麦茶や水しか飲まなかった◎◎君が、

 

ある時から急に

お菓子を食べだして

ジュースをたくさん飲むようになった

と言うことでした。

 

その頃から、

イライラするようになり、

疲れやすくなり、

朝が起きれなくなっていった、

と言うことがわかりました。

 

暑い時期に

サッカーという走り回るスポーツをして、

筋肉を酷使して、

汗もたくさんかいて、

おまけに成長期という時期が重なって、

◎◎君の体は悲鳴をあげてしまったのです。

 

そんな中、

糖分をたくさん摂取していました。

 

糖質をたくさん摂ると、

乳酸が貯まりやすくなります。

 

乳酸の処理にはビタミンB1が必要になります。

 

糖質の摂り過ぎで、

◎◎君はビタミンB1不足が強かったのかもしれません。

 

また汗をかき、

運動によって赤血球が壊れて、

鉄不足に陥ってしまったとも思われます。

 

タンパク質は食事で摂っていたようですが、

タンパク質の代謝に必要な

ビタミンB6不足が起こっていたとも思われます。

 

さまざまな理由から、

◎◎君も○○くんと同じで、

栄養不足になっていたのでした。

 

食事指導と生活習慣の改善の指導、

サプリメントの取り方の指導を◎◎君にも行い、

血液検査もしました。

 

そして、

結果が出た1週間後に◎◎君と対面したら、

辛そうな面構えは改善していました。

 

聞くと、

朝は体を揺さぶっても起きれなかったのに、

 

お母さんが 

 

”起きなさい” 

 

と声をかけるだけで起きれるようになったとのこと。

 

私が、

 

’今夏休みになっちゃったけど、学校には行けそう?’

と尋ねると、

 

『はい。早く学校に行きたいです。』

と◎◎君が答えてくれました。

 

’よかったね。○○くんに感謝しないとね。’

と◎◎君にお話ししました。

 

すると、お母さんが、

『先生、

この子みたいに学校に行けなくなってる女の子が

親戚にもいて、姪なんですけど・・・

すごく偏食の子で。

やっぱり栄養不足があるのでしょうか?

 

あと、

この子、

◎◎の妹なんですけど、

◎◎より偏食で、

心配です。』

 

お母さんには、

◎◎君と同じで食事を改善してもらうように、

そして妹にも

 

’お母さんが準備してくれたご飯は残さずに食べてね。’

と声をかけました。

 

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子供の様子が何かおかしいなと思った時、

 

まさか

”普段食べているものが影響している”

なんて思いもしないと思いますが、

 

私達の身体は

 

”毎日食べているものからできている”

 

のです。

 

自分の身体に不調を感じたら、

自分が普段何を食べているのかを

振り返ってみる必要があります。

 

いつも食べているものに含まれている

栄養の過剰摂取があるかもしれないし、

 

普段食べないものに含まれている

栄養の摂取不足があるかもしれません。

 

空にかかる虹は7色だから綺麗ですが、

全部似たような色だったら綺麗ではないと思います。

 

色を食材として考えてみて、

肉なら鶏、豚、牛、羊、

魚なら赤身、白身、海水魚、淡水魚、

飲み物ならコーヒー、紅茶、麦茶、水、

糖質なら米、麺、パン、芋、

脂質ならバター、ラード、オリーブオイル、魚油、

食物繊維なら野菜、海藻、きのこ、

 

アレルギーは避けなくてはいけませんが、

なるべく同じものではなく

色々な食材を食べるのが良いのではないかと思います。

 

偏食は体調不良につながると思います。

 

特に成長期の偏食はスルーしてはいけないと思います。

 

○○くんと◎◎君がチームメイトとして

元気にサッカーをしている姿を想像すると、

栄養療法に出会ってよかったなと思います。

 

では、また。

 

以下は、私の書籍の紹介です。

 

 

 
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