栄養整形医学実践医の今日の独り言です。

 

栄養療法はかなり世の中に浸透して来たと思います。

喜ばしい限りです。

 

しかし、

誤解も多く、

正しく理解されていない、

そう感じています。

 

栄養療法とは何か?

 

今日からは

そのことを綴っていきたいと思います。

 

多くの人が栄養療法を知るきっかけは、

おそらくこんな感じではないでしょうか。

 

心身の不調がある

→①病院では異常なしまたは治療でも改善なし

→②自分で解決策を探す

→③書籍、ネットで栄養療法を知る

→④情報を頼りにサプリメント摂取

→⑤何らかの体調変化が起こる

→⑥その体験を発信

→⑦その発信を誰かが受け取る

→⑧栄養療法が広まる

 

でもここには多くの問題があります。

 

そんな個人的な考えをブログに書いていきます。

 

今日のテーマは、

『①病院では異常なしまたは治療でも改善なし』

について。

 

これは次のような事実があるからです。

”病院に行っても医師が栄養療法を知らない”

 

心身の不調があるのに

病名がつかないと病気ではないと判断され、

病気と判断されるとまずは薬が出されます。

 

薬が効けば結果オーライ。

 

薬を飲んでも改善がない場合には、

飲んでいる薬の量を増やしたり、

別の薬に変えたり、

または飲む薬の種類を増やしたりします。

 

ここでも薬が効けば結果オーライ。

 

それでも改善しない場合、

また薬を調整したり、

薬を飲み続けてもらったりします。

 

これで薬が効けばオーライ。

 

しかし、

現実的には不調が改善せず、

薬をずーっと飲み続けている人が多い。

 

では、

なぜ不調が改善しないのに

薬を飲み続ける人が多いのか?

 

それは、

主治医が出しているから、

飲んでいた方が少し楽になれるから、

などの理由ではないでしょうか。

 

私も過去には体調不良があり、

検査では異常なく、

処方薬でも改善することはなかった、

という経験を持っています。

 

薬を飲んでも症状は改善なく、

薬をやめても症状は同じでした。

 

薬を処方してもらう必要がなくなったため、

私は受診をやめて

”あぁ、もうこのまま治らないんだな”

と諦めていました。

 

そんな中で出会ったのが栄養療法でした。

 

自分の体調不良が

普段の食生活から来ていることを知り、

検査で自分の身体で起こっていることを理解し、

そしてやるべきことをしました。

 

私がしたことは、

まず食べる物を変えて、

食べる順番を変えて、

食べる量を変えて、

取りすぎている物を減らし、

足りないものは補う、

ただこれだけでした。

 

3ヶ月したらまた検査。

 

そしてまた同じことをしました。

 

食べる物を変えて、

食べる順番を変えて、

食べる量を変えて、

取りすぎている物を減らし、

足りないものは補う、

 

ただそれだけを。

 

3ヶ月したらまた検査。

そしてまた同じことをする。

 

食べたものが自分の身体に働きかけ、

その働きかけに体が反応し、

そして徐々に体調は変わっていきました。

 

薬は全く使わず食べ物を改めて、

足りないものはサプリメントで補いました。

 

やったのは本当にそれだけです。

 

私が良くなったこの流れはとても大事です。

 

まず検査!

自分の身体で起こっていることの理解。

次にそれに基づいて基本的な栄養改善。

→食事を変えて、不足はサプリメントで補う。

 

3ヶ月後にまた検査!

栄養改善ができたかの検証と、

自分の身体で起こっていることの理解。

それに基づいての

→食事変更とサプリメント変更。

 

3ヶ月後にまたまた検査!

改善点と新たな問題点の検証と、

自分の身体で起こっていることの理解。

→サプリメント変更と何をしていくべきかの検討。

 

また検査、、、、、、

 

不調の原因は1つではない。

原因はパイ生地のように

何層にも重なっています。

 

一回の検査では、

一番表面の原因しかわからないのです。

 

だから定期的に検査をして、

次の層、

その次の層、

さらにその奥の層、

を調べていく必要があるのです。

 

何かをしたら確認する。

 

確認しないと

その先にどう進んだらいいかわからないのです。

 

検査をしないで、

食事を変えてサプリメントを摂取することは、

 

手探りで迷路だらけの洞窟で出口を探すようなもの。

 

迷路に迷い込んで息詰まってから検査すると、

自分の体の状態はぐちゃぐちゃになっています。

 

だから、

栄養療法に取り組むためには、

絶対に検査から始めるべきです。

 

人によって

どこから手をつけたらいいのかが違います。

 

それを見極めるのも検査です。

 

検査をしないで

自分でサプリメントを買って飲む怖さを

是非知っておいてください。

 

それで何かあったら自業自得です。

 

体調不良があって病院に行くならば、

”先生は栄養療法をしていますか?”

と問い合わせてから行くといいと思います。

 

では、また。