栄養整形医学実践医の今日の独り言です。

『陳皮』って聞いたことがありますか?

漢方薬なんですが、
乾燥させたミカンの皮です。

干したミカンの皮を "くすり" にするなんて、
'昔の人はどうして思いついたのかな?'

って思います。

ミカンの皮に含まれている成分が
ヒトの身体にいい事をしてくれるから
"くすり"になったのでしょうが、

一体何が
身体にいい事をしているのでしょうか?

ある夜
気になったので
ビタミンPについて調べていました。

なぜかと言うと、

あるサプリメントの中に
ちょっと前まで入っていたビタミンPが、

表示されなくなっていたからです。

何故なのかな?

って気になったら、
こんな記載を見つけました。

ビタミン学会が
ビタミンPはビタミンではなく
ビタミン様物質と位置付けしている。

なるほど。

だからサプリメントの表示から
ビタミンPが消えて、
代わりにこれが書かれていたのか。


これとは?


ヘスペリジンです。


ヘスペリジンは、
ルチンやケルセチンなどと同じく
フラボノイドの一種です。

因みに
ヘスペリジンを見つけたのは、
ビタミンCの発見者でした。

天然のビタミンCは、
ビタミンPに守られているのですが、

ヘスペリジンには抗酸化作用があり、
ビタミンCの酸化を防いでいるのです。

ビタミンCが
抗酸化物質として働けるのは、
ヘスペリジンのお陰なのかもしれません。

ということは、

ビタミンCのサプリメントのうち、
ヘスペリジンが一緒に入っているものは、

ビタミンCサプリメントとしての
性能がいいのかも知れません。

風邪予防って考えたら、
ビタミンCの摂取ですが、

併せて
ヘスペリジンも摂るといいかもしれません。

ではどうやって?

ミカンの皮を食べれば
ヘスペリジンが摂れますが、
生では無理ですね。

方法は、
オレンジピールにしたり、
マーマレードにしたりでしょうか。

私はマーマレード派です。

ミカンは皮が薄いので、
もっと皮の厚い柑橘類で作ると
美味しく出来ると思います。

作り方はYouTubeにありましたので、
参考にして下さい。

出来れば砂糖ではなく、
ラカントSを使うとよろしいかと。

因みにヘスペリジンの効果ですが、
抗炎症作用、抗不安作用のほか、
毛細血管を強くして血管透過性を抑制し、
血圧降下作用、
抗アレルギー作用、
血清脂質改善作用、
抗酸化作用があるといわれています。

ビタミンCのサプリメントを摂る時、
マーマレードも一緒に摂ると
いいかも知れません。

では、また!