栄養整形医学実践医の今日の独り言です。

PAPT治療は
私が臨床応用している治療のひとつです。

今日も診察でいらした患者さん達に
PAPT治療を行いました。

PAPT治療は鍼治療です。

初めてこの治療をオススメした頃、

"整形外科医が鍼治療までするなんて、、、"
"えっ? 鍼は頭に打つの?"

と、
最初は患者さん達もビックリしていましたが、

今では

"先生、鍼お願いします!"

と患者さんから
リクエストが来るようになりました。

'鍼治療は鍼灸師さんが行うものだ'

という認識は
今では完全に覆りました。

『痛みには痛み止めの薬』
という整形外科医の常識は
今の私には非常識になっています。

今の私の常識は、
『炎症のある痛みには痛み止めの薬』
『ただの痛みにはPAPT治療』
となっています。

私が痛み止めの薬を出す場合は
痛風や
椎間板ヘルニアや
感染創の痛みなどです。

寝違え、
ぎっくり腰、
には迷わずPAPT治療。

レントゲンで異常のない
股関節痛、
膝関節痛、
胸の痛み、
足の裏の痛み、
などにも迷わずPAPT治療。

PAPT治療は頭に鍼を刺すだけですが、
瞬時に痛みをとってくれます。

今まで

首の寝違え、ぎっくり腰、

なんて

注射しても、
低周波当てても、
超音波でハイドロリリースしても、
坐薬でも、
湿布でも、
痛み止めでも、

目の前の患者さんが笑顔になる事は
見たことがありませんでした。

でもPAPT治療をした直後から、
首の寝違え、
ぎっくり腰、
の患者さんの顔が苦痛の顔から 

『えっ?何で!』

と瞬時に笑顔になるのが
私の楽しみになっています。

本日もそんな顔になった
初診の御二方がおります。

まずは79歳男性。
12月末から
特に原因もなく左の肋骨が痛いとの事。
痛いという部分には圧痛あり。
まさに肋骨でした。
レントゲンでは異常なし。
超音波でも異常なし。
骨折はありませんでした。

さて、この痛み何だろう?

痛み止めを出したくなるところですが、
いろいろな薬を既に飲んでいます。

炎症があるとは思えないため、
お話して同意を得てPAPT治療をしました。

痛みのある場所に対応した頭のツボに
刺鍼しました。

『今、痛くない!』

PAPT治療が正解だったようです。


次は、

右股関節から大腿部にかけての痛みが
2ヶ月前からあるという59歳女性。

最近は歩くだけで痛みが強くなったため、
本日初診しました。

左の足の裏も歩くと痛みますとの事。

レントゲンを撮る前に診察しました。

仰向けに寝てもらい

片方ずつあぐらをかいてもらうと、
右は痛みのためあぐらは無理でした。
左は痛みなくあぐらをかけました。

更に
両大腿を触ると右が細くなっていました。

筋肉が落ちていたのです。

左足の裏の痛みはそれが原因でした。

右股関節が痛かったから、
右脚をかばって
左脚で踏ん張っていたので、
左足に負担がかかって裏が痛くなった
というのがこの方の症状でした。

'炎症じゃないな。
でも股関節が悪いかも。'
と考えてレントゲンを撮りましたが、

右股関節は正常でした。

'炎症じゃない、
右股関節も悪くない。'

そう判断して説明して同意を得て
PAPT治療をしました。

まずは右股関節痛から治療。
頭に刺鍼して歩いてもらいました。

『あれっ? 痛くないです。』

更に
仰向けであぐらをかいてもらいました。

『えっ? あれっ? 大丈夫です。』

"でも左足の裏はまだ痛むでしょう?"

歩かせると痛いとおっしゃるので、
左足の裏のポイントに刺鍼しました。

"これでどうですか?"

立ち上がって歩くように促すと、

『あっ! 痛くないですっ!』

痛みはとれました。
そして私はすぐに次の治療をしました。

ストレッチと筋トレです。
固くなっている右股関節をほぐして
落ちている大腿の筋肉を鍛えるのです。

頭に鍼が入ったままの
パワープレートです。

歩くと痛いと言って来たのに、
頭に鍼を刺されてそのまま筋トレです。

普通ならば、
痛み止めの薬を出して、
湿布を出して、
安静指示だと思います。

PAPT治療で
整形外科治療はこんなに変わるんです。

以上、
本日のPAPT治療でした。

では、また!