栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

11月2日、3日、4日、10日は
ずーっと勉強していました。

2日、3日はアンチエイジング医療、
4日、10日はオーソモレキュラー医学。

アンチエイジングや
オーソモレキュラー(栄養療法)の
古い知識はどんどん書き換えられ、
新しい発見が常にアップデートされます。

世界中で日々
いろんな研究がなされているからです。

臨床での研究だけでなく、
ある栄養素の事だけの
     超〜マニアックな研究まで、
幅広く
そして奥深く、
新発見は
多分終わりがないのだと思います。

実際にビタミンDの話も
5年前のセミナーと比べたら、
11月に聴いた内容にワクワクするばかり。

数年前に
"ビタミンDは、ホルモンです。"
と聞いてピンと来なかったのに、

今では
"やっぱりビタミンDはホルモンなんだ。"
と実感しています。

そう理解すると、
"活性型ビタミンD(薬)は諸刃の剣だ"
と思う今日この頃です。

ホルモンって不思議で、
作られた場所から
遠く離れた場所で働くものです。

卵巣で作られたエストロゲンが
骨を働きかけて骨が壊れないようにしたり、

精巣で作られたテストステロンが
筋肉に働きかけて筋肉盛り盛りにしたり、

必要な時に
必要なだけ作られて
凄い仕事をするのがホルモンなんです。

ビタミンDは
どこで作られているか知っていますか?

人体最大の臓器、
皮膚です。

これって
考えたら凄いことだと思います。

なぜ凄いか、わかりますか?

だって
卵巣も精巣も左右に1対しかないのに、
皮膚って全身にあるじゃないですか!

しかも、
紫外線に当たるだけで作られるなんて、
ヒトにとって
どれだけビタミンD3が大事なんだ!
っていうことになりませんか?

卵巣も精巣もやがて機能を失いますが、
皮膚は死ぬその日まで皮膚のままです。

つまり
ヒトは死ぬまで
ビタミンD3が必要なんだと思います。

エストロゲンも、
テストステロンも、
ビタミンD3も、
もとを辿ればコレステロールです。

皮膚にあるコレステロールが
紫外線によってビタミンD3に変わるのです。

そうしたら、
コレステロールは
無闇に下げる必要性は無いのでは?

しかも、
脳の6割はコレステロールだし、
細胞膜を守るのもコレステロールだし、
胆汁を作るのもコレステロールだし、
更にコレステロールはホルモンの材料。

ビタミンD3の大切さを考えたら、
改めて
コレステロールの大切さにも気づいた。

そんな大事な大事なビタミンD3が
日本人に足りていない。

日本も国策として
食品にビタミンD3を添加したら、
花粉症や
風邪や
インフルエンザでかかる医療費は
かなり減るかもしれない。

すべての日本人が
1日2,000IUのビタミンD3を1年間摂取したら
医療費はどう変わるのかな?

なーんて
ビタミンD3について考えてみました。

では、また!