栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。
" 腰と両臀部の痛みがとれない。"
という73歳女性の話です。
通院中の整形外科では
一般的な整形外科的治療が
しっかりと行われています。
内服薬、
湿布、
物理療法。
しかし、
痛みがとれなくて困っていて、
私のクリニックにいらしたのが数日前。
通院先では腰部脊柱管狭窄症の診断。
レントゲンではそのような所見ですが、
臨床症状は違いました。
触診したら、
お尻のお肉がありません。
両方の太腿の裏側の筋肉もゲッソリ。😱
このままでは、
半年後には寝たきりに近づくなと
思われました。
病名は、
ありません。
強いて考えるならば、
食事が悪くて、
筋肉が落ちて、
身体が支えられない状態ですから、
病名はありません。
病気ではないから、
薬は効かないし、
一般的な治療は無効なんです。
私は普通の整形外科医ではないため、
一般的な整形外科治療は行いません。
こんな方に
どういうアプローチをするのかを
ケースバイケースで考えていきます。
まずは
この方の痛みをとらなければと思い、
両手を取って診察しました。
足腰のポイントに反応あり。
ということは、
PAPTが有効です。
早速、
腰椎と両臀部の痛みをとるポイントに
7本ほど頭鍼しました。
両手を取ってみたら、
反応が消えていました。
『〇〇さん、立ってみてください。
痛みはどうでしょうか?』
→‼️→"痛くありません!"→
絵文字って便利ですね。
患者さんの変化って、
本当にこんな感じなんです。
わずか数秒で
苦痛に歪む顔が笑顔になるんです。
←こんな顔になっていた〇〇さんは、
次の瞬間には涙を流していました。
"いつまでも痛くて困っていたら、ある方が声を掛けて下さって、ここ(私のクリニック)に行ってみなさいって教えて下さったんです。お名前を教えて下さいって言いましても、その方は名乗らずに私の肩も良くなったから、是非行ってみて下さいって、そう仰るもんですから来たのです。
あぁ、本当に痛くない。
先生、ありがとうございます。
本当に今日は来てよかったです。"
(いい絵文字がありません。
絵文字って不便でもありますね。)
そう語って下さった患者さんから、
いい涙をいただきました。
なんで痛かったのか?
病気だからではなく、
痛みを出していた状態を説明し、
それに気づいた結果に流れ出た涙です。
そんな患者さんからは、
幸せオーラが出てくるようで、
話している私も安らぎます。
診察室を出る時の姿は、
入室時とは別人でした。
なぜ痛いのか?
調べなくてはなりません。
整形外科的検査、
内科的検査、
栄養整形医学的検査、
全てやって頂いて現在結果待ちです。
いい涙をいただいたからには、
笑顔が続くように
事を運ばなくてはなりません。
私の書籍もおススメしました。