栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

"かゆみを何とかして欲しい。"

76歳の男性が来院しました。

昨年の11月の話です。

手足やからだ中に
ポツポツと赤くて痒いブツブツが
沢山できていました。

治療をしているのですかと尋ねたら、

皮膚科専門医から
アレルギーの飲み薬と
           塗り薬をもらっていました。

『私は皮膚科専門医ではありませんから、病名はよくわかりません。専門医の皮膚科の先生から薬ももらっているので、それで間違いはないと思いますよ。』

「でも、ちっともよくならなくて、痒くて眠れないんです。何とか痒みを止めて欲しいんです。」

『では、痒み止めの塗り薬を出しましょうね。』

とは言ったものの、
そんなものは気休めだって知っています。

だって、

もう既に塗り薬を塗っているんですから。

実は私、
いつも思うんです。

そもそも患者さん達、

" どうして最初に診てもらった先生のところに行かないのでしょうか? "

しかし、
私はそんな事は口に出さずに
                  栄養療法実践医として、
                                言葉を続けました。

『◯◯さん、点滴してみますか?
           あと、水素も吸ってみませんか?』

「効くならなんでもお願いします。」

『いやいや、誰もやった事がないからわかりません。でも、やってみますか?』

「やってみます。」

というわけで、

ビタミンC、
グルタチオン、

これを点滴しました。

しかも、
水素吸入をしながらです。

解毒と抗酸化の合わせ技です。

点滴が終わった時に聞いてみました。

『◯◯さん、どうですか?
         ちょっとは楽になりましたか?』

「いいえ。
            全然変わりません。
                                       痒いです。

でも、先生、明日も来ます。」

翌日、
その翌日も、
◯◯さんは治療を続けました。

4回目の点滴が終わった時、
◯◯さんが切り出しました。

「先生、
        水素って気管支炎に効きますか?」

『呼吸器が悪い人が吸うと、皆さん呼吸が楽になったとおっしゃいます。』

「実は私、副鼻腔炎と慢性の気管支炎があるんですが、水素吸った後、楽になるんですよ。」

『よかったです。思わぬ効果がありましたね。
ところで、皮膚の痒みはどうですか。』

「大分和らいでいます。
                    また、来週来ます。」

しかし◯◯さんは、
それっきり来なくなりました。


2019年1月、
◯◯さんが来院しました。

腰痛でした。

診察の時に聞いてみました。
『そういうば、
       皮膚の痒みはどうなりましたか?』

「治った。
血液検査をした結果で先生から出してもらった亜鉛もしっかり飲んで、もうなくなった。
            それより、
                腰が痛くて、
                    何とかして欲しい。」

レントゲンでは変形だけ。

PAPTで頭に鍼を数本刺したところ、
腰椎は見事軽快。


長引く痒みにアレルギーの飲み薬。
効かない治療のようですね。

次もかゆみの治療について書きますね。

では、また!