栄養療法実践整形外科医の今日の独り言です。

コラーゲンの老化がなぜ起こるのか?

コラーゲンを老化させるものは
何かというと、

ズバリ 活性酸素 と 糖質 です。

つまり、

老化は 酸化 と 糖化 で起こるんです。

酸化といえば
活性酸素からの攻撃ですが、
それを防ぐためのものがありましたね。

抗酸化物質、
抗酸化酵素、

これは "油の話" で語ってます。

しかし、
コラーゲンの酸化を防ぐなら
ビタミンCが大事だと私は思います。

ビタミンCは水溶性です。

疎性結合組織の話で書きましたが、

疎性結合組織は
コラーゲンとエラスチンでできた組織で
水が豊富な場所。

だから、
水に溶け込むビタミンCが
働きやすい環境なんです。

しかも、
ビタミンCは
活性酸素をやっつけるだけでなく、
新しいコラーゲンの生成を促します。

コラーゲンにはビタミンCなんです!

そして、
糖化ですが、
これは血糖スパイクと関係があります。

糖質をガバッと摂ると、
血糖値がドカッと上がる。

これが血糖スパイク。

血管内に糖が溢れて、
漏れ出た糖が疎性結合組織に流れ込み、
コラーゲン繊維をボロにします。

コラーゲンの豊富な組織が弱ります。

骨、
腱、
そして皮膚も。

コラーゲン繊維は
コラーゲンの紐が3本寄り集まったもの。

紐をきつく結んでいる部分が
糖化でやられて紐が緩んでしまいます。

骨折、
腱鞘炎、
シワ、
の原因になるんです。

正常なコラーゲンは古くなると、
酵素であるコラゲナーゼによって壊され、
そして新しく作り変えられます。

しかし、
糖化されたコラーゲンは
正常ではないために、
酵素によって壊されにくくなっています。

正常なコラーゲンはタンパク質ですが、
あまりに巨大な分子であるために
解体と再生にタダですら時間がかかります。

糖化されたコラーゲンは、
解体作業に時間がかかるため
なかなかリフォームされません。

コラーゲンが劣化すると、
ダメージが長く続くんです。

だからこそ、
血糖スパイクを作ってはいけないのです。

コラーゲンの劣化を防ぐにも、
糖質制限が大事になります。

わかって頂けましたか?


あと、
もう一つ、
コラーゲンの紐を緩めるものがあります。

ホモシステインです。

これは悪玉アミノ酸です。

これが増えると、
骨粗鬆症、
心筋梗塞、
脳梗塞、
認知症、
になりやすいのです。

だから、
ホモシステインを
          増やしてはいけないんです。

ホモシステインを下げるのは、
実はあまり難しくありません。

しっかりと
ビタミンB群を取ればいいのです。

しかし、
ビタミンB群は糖質を取れば
どんどん消費されます。

ホモシステイン対策も、
糖質制限が大事になります。

そして、
ビタミンB群補給の大切さが
浮かび上がってきます。

ビタミンB群は、
心の健康にも、
ATPを作るためにも、 

そして、

骨粗鬆症、
心筋梗塞、
脳梗塞、
認知症、

を防ぐためにも重要なんです。


コラーゲンの劣化を防ぐ事は、
意外にも
私達の心身のトラブルを防ぐのに
大変重要な事なんです。

タンパク質、
鉄、
ビタミンC、


コラーゲンを強くするために重要、

そして、

糖質制限、
ビタミンB群補給、

は  

コラーゲンの劣化を防ぐために重要、

というわけです。


皆さん、
コラーゲンの健康を保つ事は
凄く大事だと思いませんか?

あなたのコラーゲンは大丈夫ですか?

食生活の見直しをして、
元気に長生きしましょうね。

では、また!